らいふ。
音楽が好き。
働く事が好き。
動くことが好き。
そんな私はどこへ消えたのだろう。
額の汗の冷たさで今日も眼が覚める。冬なのにおかしいなんてひとりごちて、粗雑に汗を拭う。
カーテンの隙間から差し込む光に目を細めながら苛々とした気分で上体だけを起こす。
あぁ、今日も生きていた。
ブラウン管のままのテレビ。カビ臭いシンク。埃臭い部屋。湿った寝具。溜まった洗濯物。
自分の生命力の強さはどこからきているのだろう。親から?なんて責任転嫁をしてみる。
これは自分が自分で背負った業なのに。
「学校、いかないとな」
床に無造作に脱ぎ散らかしたセーラー服を身に付け、手櫛で髪の毛を整えた。
1日が始まる。