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じんろうげーむ  作者: 塵の様なもの
これからの生活
9/22

華那ちゃんと愛莉ちゃん

通称神の間はキャラ紹介です。神様は落ちぶれてしまったのだ!

夢を見ていた。

何故か水面達と同じ部活に入って楽しく遊んでいるところだった。

そこにはまだ話したことのない、笑顔の水島さんもいた…


心地よい夢でまどろんでいた体を揺さぶられる

「起きてー華那ちゃん。私のかわいい妹よー」

「ん…まだ眠いよぉ…」

私は揺さぶられているのが、ゆりかごに乗っているようで気持ち良くて寝てしまった。

「ほう…お姉ちゃんが直々に起こしに来たのに、起きない悪い子はこうだ!」

そう言って私が寝ているときは出しっぱなしにしている、尻尾を撫でまわし始めた。

「んぁ…!ちょっと!そこは…ダメっ!」

尻尾が無い人には分からないだろうが、神経が通っているらしく結構むずむずするのです。


「なら起きなさい、二日目で休むとか許されないからね」

私は一言"はーい"と言い服を着替えて兄を起こしに行った。

「お兄ちゃん、起きなよー」

「恭助兄ちゃんって言って起こしてくれたら起きるよ」

なんともゲス顔というのが似合う顔で言ってくるので拒否して、兄の部屋のドアを閉めリビングへと移動した。


「おはよう、お母さんお父さん。」

なるべく笑顔で言うと父の鼻から赤いものが垂れてきた。

「お、おはよう!お父さんが髪を梳いてやろう!」

とても犯罪臭がする。この父は警察に突き出した方がいいんじゃないだろうか?それが世界の為だと思うんだ。

「あなた…娘に興奮する、夫は警察に突き出した方がいいのかしら」

「じょ、冗談じゃないか…やだなー」

私は自分で髪を梳き、母の作ってくれた朝ごはんを頂いた。

「ハムハム…モグモグ…そういえば、私彼方の頃より小食になった気がするよ。モグモグ…」

実際小食になった、これも女体化したからなのだろうか。

私は歯磨きを済ませると先に用意が終わっていた姉と兄と一緒に学校へと出かけた。

『『『いってきまーす』』』


今日もいい天気だ、いいことがあるに違いない。

「そういえば、華那ってお兄ちゃんのこと嫌いなのか?」

唐突に恭助が聞いてきた

「嫌いではないけれど、シスコンっぷりを止めてくれたら嬉しいな」

「それは無理な相談だな」

かっこいい顔しても言ってること最低な兄をいなしていると、学校に着いた。

「よう、彼方。昨日ぶり」

あまり聞きたくない声が後ろから聞こえてきた。

「彼方?さて誰でしょう?私は華那です。陽太先輩」

少し怒りを込めて振り返ると陽太と弟の水面豪太みなもこうたがいた。

「えっ彼方先輩なんっすか?兄ちゃんから聞いてたけど、マジだったんっすか」

豪太は笑いながら言ってきた。腹立つなこいつ

私はまたバレてしまって、顔面蒼白だっただろう。顔からサァーっと血の気が引いて行ったのが分かったのだから。

「もういい…ダブル水面先輩早く教室に行かないと、いじめられたと私のお父さんに言うぞ」

これは陽太に効くと思い言ったのだが豪太の方が先に逃げ出したのでビックリした。


やっとの思いで教室につき机に、ぐでーっと伸びていたら水島さんが声をかけてくれた。

「華那さんだったっけ?大丈夫?しんどいなら保健室連れて行くよ?」

意外だった。水島さんがこんなに優しい子だと思ってなかったからというのもあるが、下の名前で呼ばれたことだ。

「大丈夫だよ、ありがとう。ちょっと先輩にいじられて疲れただけだから」

「そうなの?でもホントにしんどくなったら言ってね。」

水島さんは明るい笑顔で接してくれた。友達になれればいいな…そう思った時には声に出ていた。

「水島さん、よかったら私の友達になってくれないかな?」

水島さんは少し驚いたような顔をしたが、すぐに笑顔になり

「うん。私も華那ちゃんとは仲良くなりたいと思ってたんだ。あと、私のことは愛莉でいいよ」

多分この子は天使なのだろう。今ならお父さんが私に向けていた気持ちが分かる気がする。

「ありがとう、これからよろしくね!」

私も満面の笑みで返していた。

【次回予告】

次回は部活説明会!

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