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じんろうげーむ  作者: 塵の様なもの
これからの生活
7/22

入学式!

ポイントが増えていて小一時間ほどふおおおおおおおって泣いて喜んでましたw

ありがとうございます!!

僕は華那になってしまった事実を徐々に受け入れて、春休みの間女の子としての仕草や振る舞い方・ブラのつけ方などを心に教わりながら特訓した。


そして長いようで短い春休みは終わってしまった。


「華那ー学校遅れるよー」

妹じゃなかった…姉の心が私を起こしに来たようだ

「お姉ちゃんよりは先に起きてますよ」

私は大信学園の女子学生服に着替え終わっていた。実のところを言うと何故か緊張してあまり寝られなかったのだ

「お姉ちゃんこそ早く着替えないと遅刻するよ。あとお兄ちゃんの方を起こしてきて」

「うん、わかった」

それだけ言うとお姉ちゃんはお兄ちゃんを起こしに行った。


何故、兄や姉と呼び方が変わったかというと

「学校に通うんだからボロがでないようにしないと」

という母の立案だった。恭助を兄と慕うことはとても屈辱だった。


その日母は朝早くから仕事ということで、リビングに降りていくと父が朝ごはんを作ってくれていた。

「やあ華那、おはよう。お父さん有給取ったから一緒に入学式行こうな」

父は初めて私の女子制服姿を見たので鼻を伸ばしていた。普通の父親の行動ではない…

「う、うん。ありがとう」

私はブレザーを着て、出ていた狼の耳を引っ込めた

「うん!準備よし!」

父と二度目になる入学写真を撮って、学校へと向かった。


大信学園までの道のりは家から徒歩20分、今まではすぐ着いた道なのだが今日はやけに遅く感じる。それもこれも多分灰色の髪の毛のせいなのだろう。断じて容姿の方ではない、そう思いたい。

鏡を見て元男の僕が綺麗と思うほどに美少女だったが、見られるとすごく恥ずかしい気分になってくる…

「大丈夫だ、華那。お父さんが保証する、華那は可愛い!」

そんなことを言いながらカメラをこちらに向けてくるのは、やめてほしいものだ。

私が父をジト目で睨んでいると、2年間見慣れた奴が声をかけてきた。


「おはようございます。彼方先輩のお父さん」

いきなり声をかけてきたのは水面陽太みなもひなた今は進級していれば3年生。心の同級生で、私の元後輩。陽太は地毛の茶髪で爽やかな髪形でイケメンだし高身長で女子から人気だった覚えがあると思い出していたら

「おはよう、陽太君」

父と陽太は、なぜか仲がいい。私が昔家に連れてきて遊んだぐらいなのにな…

「あれ?満月家って3人兄妹じゃありませんでしたっけ?」


「あぁ、先日彼方がこの華那になってね」


えっ、笑顔で暴露されたぁあ!?

「えっ、じゃあ先輩なんですか?この美少女」

「そうだよ!女になっちゃったんだよ!」


私は陽太にだけ聞こえるぐらいの大きさで、目尻に涙を浮かべつつ言った。

「陽太君、華那は今日から一年生だ。こき使うといい。でも泣かせるようなことをしたら…分かっているね?」

ばれない様にしようと思っていた矢先にばれてしまったものでそれから私は入学式などの初日行事は魂が抜けたかのように、記憶がなかった。


教室に入り、魂が戻ったようで自己紹介タイムの時間になっていた。


「どうも水島愛莉みずしまあいりです。趣味は裁縫です。一年間よろしくおねがいします。」

ひとつ前の席の水島愛莉ちゃんか…なんか赤い髪のショートヘアのギャルっぽい感じの子だけど覚えておこう。

「ぼ、私は満月華那です。趣味は、丸いストラップ集め?とかです。髪は地毛で、脱色はしてません。友達になってくれたら嬉しいです。」

笑顔でちゃんと言えただろうか。不安だ…


クラスの何人かと仲良くなり、私は外で待っていたお父さんと家に帰ることにした。

「あれ?心と恭助待たなくていいの?」

「一年生は先に帰れて、2、3年は後片付けだよお父さん」


私は陽太にばれた精神的な痛みもあったので早く帰りたかった。

【次回予告】

早速陽太にばらされた華那、弄られるだろうと思いつつ登校するが…


その前に神様がお話しするようですよ

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