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じんろうげーむ  作者: 塵の様なもの
楽しくも波乱な日常
12/22

ゴールデンウィークその1

学生の苦行である、テストを終えて私たちは部室に集まっていた。

「これより、ゴールデンウィークの旅行について話合いたいと思います」

何故か私が進行役をやらされていた。こういうの苦手なんだけどな…

「はい!川がいいと思います!キャンプとかできるし!」

豪太先輩が意見を出したので、進行役としてホワイトボードに書き込みます。

「川って…虫刺されとかできるじゃない」

部員ではないけれど、旅行に行くお姉ちゃんが意見に対し言います。女の子としては良い感じの意見かもしれません

「じゃあ、川近くのコテージを二つ借りるってのはどうだ?」

珍しくいいことを言いますねお兄ちゃん。コテージを一つと言っていたら危うく兄を失うところでした。

「いいんじゃないか?コテージ二つで」

話が進まなそうなので進行役として進めようとしたところに意外な援軍が

「陽太先輩もこう言ってますし、いいんじゃないですか?」

ここは流れに乗った方がよさそうと思い私はそう言う。

「うん。じゃあそうしましょうか」

総意をくみ取ったのか栞那先輩が話をまとめる。これって私の進行役いらないんじゃないだろうか?

「そういえば私が女になったのカミングアウトしたけど、嫌わなかったのはなんでですか?」

私はテスト勉強していた時から気になっていたのを、陽太先輩に小声で聞いてみた。

「あぁ…あれな、幻覚と幻聴かもしれないが入学式の日に、神様とかいう禿げたおっさんが出てきて彼方が女になったって、言ってきてな」

あのハゲのおかげとは、屈辱的だけど感謝しておこう。

「でもそれだけの理由で嫌わないでいてくれたんですか?」

そうだとしたらとても嬉しい。

「いや、最初は信じなかったけど華那の状態を見たらな…嘘っぽかったけど心の準備としてはできていたつもりだ。……あとお前可愛かったから…」

最後の言葉が小さすぎて聞こえなかったが、嫌わないでいてくれたことが単純に嬉しかった。

「う…ひっく…ありがとう」

私は何故か目から涙がでていたが笑顔でありがとうを言えた気がする。

「バカ…何泣いてるんだよ」

そう軽口を言いながら陽太先輩は私の頭を撫でていてくれた。


「あれ?華那が陽太君に泣かされてる?」

「ほんとだー!陽太さいってー」

お姉ちゃんと栞那先輩がこちらの様子に気づき暖かな喧騒に巻き込まれる。

私は笑顔に戻り、涙をハンカチで拭ってからこう言った。

「じゃあ、みなさんゴールデンウィーク楽しみましょう!」


時は過ぎてゴールデンウィーク。私たちは川の近くにあるコテージを二つ借りて男、女に分かれて持ち物を置きに行った。

コテージに着いたころには昼前だったので、男衆は魚を釣りにいった。釣果を期待しましょう♪

女衆は炊飯や他のおかずなどを調理していた。


「華那危ない!包丁を持たない方は猫の手!にゃー!」

お姉ちゃんが子供に教えるように教えてくれた。実際包丁をあまり使わないので、包丁の使い方はなっていなかった。

「にゃ、にゃー」

私は猫の手を忘れてしまわないように、口に出して”にゃー”といいながら包丁を使っていた。

「華那可愛い~心ちゃん、連れて帰っていい?」

栞那先輩は何時ぞやの父のように鼻血を垂らしながら変なことを言っていたが、スルーだ。でないと指を切ってしまう

「駄目だよ、華那は私の妹なんだから!」

「じゃあ私に下さい!同年代なら問題ないはずです」

便乗したかのように言う愛莉もスルーだスルー。にゃーの手

そんな感じでふざけながらでも料理は完成した。


「できたにゃー」

にゃーと言いすぎて語尾についてしまった…恥ずかしい…男衆に聞かれていないのが幸いだ。


男衆が戻ってきて、釣った魚を焼き皆で楽しく食べた。

食べた後はまだ冷たい川で遊んでいた。せっかく着てきた服もびしょ濡れになったので私はコテージへ着替えに行った。

その2へと続きます!

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