プロローグ
太古の昔――――――――――“星を切り開く民”によって発見されたその星は、広大な大地と海が存在する星だった。
そこには、“星の意志”と呼ばれる存在があり、“星を切り開く民”は、“星の意志”と対話を重ねる事によってその星を豊かにし、発展をしていく事となる。
時は経ち、多くの生き物が繁栄を極めていたが、生物同士の争いも絶えなかった。
そして、熟しきった果実が枯れるかの如く、“8人の異端者”と呼ばれし者達と人間を含む生物による戦争―――――――後の文献では、“古代大戦”と記るされる大戦により、世界中が大戦火に見舞われたのである。
多くの生き物が死に絶え、彼らが暮らす大地には癒えても癒しきれぬくらいの傷跡を遺す。
その”古代大戦“は人間を含む連合軍が“8人の異端者”に勝利する事で終止符を打つ事ができたが、大地が大きな傷を数多くついた事を憂いた”星の意志“は、その星を二つの世界に二分し、同時に”来るべき日“に向けて、二つの”鍵“となる存在を創造したのである。
世界が二分された後―――――二つの世界は、それぞれ異なる形で発展を遂げる事となる。
剣や魔術が存在し、多種多様な生き物が暮らす世界・レジェンディラス。
剣や魔術が存在せず、科学にて発展を遂げる世界・アビスウォクテラ。
しかし時が経つに連れ、人々はお互いの世界の事。そして、遥か昔には2つの世界が一つであった事実ですら、忘れ去っていくのであった―――――――――――――
いかがでしたか。
次回より、第1話が開始となるので、宜しくお願い致します。