第5話 休むこと。
「頑張りましたね、リーゼ様。階段、5往復まで難なくこなせるようになりました。明日一日お休みして、いよいよ始めましょうか?」
「先生、、、明日からでは駄目でしょうか?一日でも早く、、、、と、思ってしまうのですが、、、、」
「今まで頑張ったんです。明日一日は、お休みです。その後は、100日間お休みがないんですからね?明日は、好きなものを食べて、好きなことをして過ごしてください。いいですね?寝坊してもいいんですよ?明後日からは、日が昇るまでに神殿に着くように早起きですからね?」
「はい!」
「ここまで、よく頑張られましたね。何か、、、、変わったことはございませんか?」
「・・・変わったこと?まあ、先生、そう言えば、便通がとてもよくなりましたの。いままで苦労しておりましたが、、嘘のように。あら、すみません、年頃の娘が口に出すことではなかったですね?でも、とても嬉しくて。」
「そう?いいことだわ。10回ジャンプは続けてくださいね?あと、適度に水分補給、ですよ?」
「はい!」
白いシャツとスラックスは用意してある。あと、水筒。履きなれた編み上げブーツ。
別荘から神殿の門までは2キロくらいか?
門から裸足で階段まで300メートル。階段300段。
地元の方たちが大事にしている神殿なので、手入れは行き届いている。獣もいない。
最初のうちは、、、2時間くらいかかるか?股ずれが治ったら、温泉に入れるんだけどなあ、、、、
念のため、門までは護衛を付ける。
「あとは、、、、なんだろうね?ジョン?」
ジーク付きの騎士に声を掛ける。
「マリエ様、ジョン、て呼ばれると、、、犬ころみたいでしょ?」
「まあ、、、良いじゃない。それで、ジークはどうかしら?何かやる気になった?」
「マリエ様がベットを窓際に移動して、カーテンを全開にするので、ぼーーーーっと外を見ていますね。もうすぐ11月なので、紅葉も散りかけなんですがねえ、、、空は綺麗ですがね。」
「・・・・リーゼのことは?聞いたりしない?」
「まったく、ですね。この前、一緒に階段落ちした侯爵家令嬢から手紙が来ていましたが、開けることなく、ごみ箱行でした。」
「・・・・ナニ考えてるのか分からないのも困るわねえ、、、、ま、いいけど。温泉の歩行訓練はどうかしら?」
「まずまずです。今は、添え手無しでも、足が出るようになりました。ベットから、長机に手をついて、テーブルまでの移動もできています。段取り通り、次は廊下の往復ですかね?」
「トイレに行ければ王城に帰せ、って言いださないかしら?」
「どうでしょう?少し、ほんの少しですが、やる気になってきたような気もいたしますが?」
「・・・・・まあ、廊下の訓練はおいおい。かな?」