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友達の定義


――離れ離れの少年少女


「ひかり、いきなりどうしたんだ?」


――何も知らない少年は問うた


「……悪い、今はまだ話せない、少し落ち着かせてほしい。今の俺絶対に冷静じゃないから」


――怒りに塗れる少年は、どこか遠くを眺めている。


「そっか、なら話してくれるまで待つさ。俺はお前の‘‘ともだち‘‘だからな!」


――きっと、その言葉は少年の胸に届いただろう。少年の瞳が潤んでいる


「あぁもう! うるせぇな‼ なんだよその、お前のその絶妙に気持ちわりぃ詩人みたいなセリフ!」


「アハハ~……。ダメ?」


「「だめ!」」


 こりゃまた、二人に否定されちゃった……。

 でも、ま、いっか。



「はぁ、本当に最悪」


 皿うどんを頬張って、感情を爆発させてるひかり。

 多分、こいつは、ひなのたちに対して怒ってるわけじゃなくて、自分たちのせいでみんなに迷惑かけて事に対して怒っているのだろう。

 人の為に怒れるなんて、やっぱりいい奴だよな。


「それにしても、お前ら双子はいつまで過去の事を引きずってるんだ? もう三年ぐらいたっただろ?」


「それ言う⁉ 一番言っちゃいけないこという?」


「言っちゃうんだねこれが」


「はぁ、もういいよ。奏斗、お前も巻き込んでごめんな、全部教えてやるよ」


「お! 待ってました」


 どんどん、大事になってくなぁ。仕方のないことなんだろうけど。

 俺達は皿うどんを食べながら、奏斗に話した。過去の事を。

 ひかりにとっては、嫌な記憶をみんなに言われて、辛いだろうなぁ。

 ここまでくると、面白くなってくるわ。


「へぇ、辛いことがあったんだね~。辛いことがあったら、お母さんにいうのよ」


「お前は、いつから俺のお母さんになったんだ!」


「前世から?」


「キモ」


 三人でガハハと笑う。


 ひかり、この高校に来れてよかったな。

 本当にいい友達が出来たな。


 最初は、奏斗と本当に仲悪そうにしてたけど、文化祭から一気に仲良くなったし。

 今はいないけど、間宮もいい奴だ。


 きっと、ひかりにとってこの話は、「辛かったね」なんて同情されるより、「ドンマイ」なんて笑ってくれる奴の方が心地いいんだろう。


「で、この後どうしようか。もう三人で、回る? 俺行きたい所あるんだ」


「ダメだね。みんなで回ろう」


「……そっか。ひなの達にメッセージ送っとくよ。」


「ありがとう。グラバー園で合流しよう」


 香織さんにメッセージを飛ばして、俺達は席を立った。

 ……来てくれればいいけど。

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