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期末テストって、後半30分ぐらい暇だよね


文化祭も終わり、学校はいつも通りの生活に戻っていた。

ただ、俺達の前に立ちはだかる大きな壁があった。

それは、期末テスト。そして進路についてだ。

俺達は、もう高校2年。2年に上がってすぐに3年時の科目選択をやらされた。

俺は、文系を選んだが、その時はまだゆうなと仲良くなかったし、ゆうながどの科目を選んだかは、俺も知らない。


俺の学校は少し特殊で、文系と理系。後、専門科目というのがある。

医療や、調理、公務員学科と……。

一言で言えば、簡易版専門学校と言うべきだろう。

この学校の就職率が高いのはこういうシステムのおかげなのだろう。


そして、この希望していた選択科目を選べるかは、学力によって決まる。

毎年、学科は偏りが酷く、場合によっては第2希望の学科に移動してもらうことになる。その場合というのが、成績が低い場合だ。


だから、俺達は自分の望む学科に行けるようにこの2年二学期の期末テストはかなりハイレベルなものになる。


ま、いつも成績上位の俺からしてみれば関係ないことだけど……。



期末テストの日程が発表された日の放課後。図書室には、いつものメンバーがいた。

ひなの、ゆうな、響と陸部組。……それに、奏斗。

この中で、テストが危ない奴らと言うと、ひなのとゆうな、あとは、ゆゆさんか?


「とりあえず、わかんないとこあったら適当に教え合おう。 で、基本的に課題やってこ」


俺の声を仕切りに、みんな集中して勉強を始めた。

紙にペン先が擦れるサッサッという音と、時計のカチッカチッという音だけがそこに響く。

テスト期間ということもあり、部活は2週間の休み。部活に精を出すあの声を今は無い。


「ごめん、この問題わかんないんだけどさ」


俺は、そう声を上げた。

みんなに見せたのは、地学の問題。

……地学苦手なんだよなぁ。


それに答えたのは以外にもひなのだった。


「これ、簡単だよ。前の問題から……」


「あ〜、なるほど。了解、理解」


「はいはーい」


すごい分かりやすかった……。

と言うより、俺が変な覚え方をしていたのが問題だったのだが、それでもいつものひなのとは、別人のようだ。


「……お前、ここそんなに得意なの?」


少し、違和感があった。

だから、つい、言葉をこぼした。


「!? ……まぁ、たまたまわかりやすい所だったってだけだよ」


ひなのは、一瞬、驚いていたが、別にそれ以外におかしな所は無かった。

驚くような要素なんて、無かったとは思うが。

疑問が、疑問を呼ぶ。

……今は、テスト勉強に集中しよう。


高校一年の時も似たようなことがあった。あの時も様子がおかしいことを咎めたら、あしらわれ、ひなののことを考えていたらいつの間にかテストが終わっててテストの点がかなりやばい事になったことがある。


そんな事があった以上、同じことはしてはいけない。

そう自分に言い聞かせ、図書室には再び静寂が訪れた。



期末テストはつつがなく、進み。

先生たちの採点も終わったようで、テストが返却された。

もちろん、点数はどれも85点前後。

いつも通りだ。


他の奴らは、いつもよりいい点を取れたと喜んでいた。

大体、平均より10点ほど高いと第1希望の選択科目を選べるらしいから、これでみんな問題なく選べるだろう。

そう、安堵していた時、先生がこう告げた。


「お前ら、テストで疲れているだろうが、これから修学旅行の事前授業始めるから体育館集合な〜」


そういえば、修学旅行があるんだった……。


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