俺、体育祭の打ち上げ行ったこと一回しかない
「ゆうなちゃんそれでよばれてたんだ」
ゆゆちゃんたちと自販機で向かう途中、私は三人に生徒会のことを話した。
三人には話しておくべきだと思ったから。
「ごめんね、あんなに楽しみにしてたのに、」
「ゆうなちゃんがきにすることじゃないよ、気にしなくていいよ」
「そうだよ、もとはといえば天気があれたことが原因だししかたないことだよ」
二人の意見に香織ちゃんも頷いてくれた。
そういえば、さっきまでは悔しそうにしてたのに今はもうずっと笑っている。
「いつまでも、くよくよしてたら私が怒るとこだったよ」
そのとき、ずっとだまってたひなのちゃんが声を上げた。
そういえば、リレーでもしかしたら赤に勝てたんだもんね、、
「初めてだよ、体育祭でお兄ちゃんに負けたの」
ひなのちゃんも体育祭が始まる前からひかりに勝つ気満々だったからな、悔しいよね、、
「まあ、運がなかったってことだよ、ここにいる人全員」
「そうだね」
望んだ終わりじゃなかったけれど、みんなで笑って終わったこんなことがあってもいいんじゃないかな。
*
「お兄、私炭酸ほしい」
「炭酸なら何でもいいの?」
「センス」
「へいへーい」
「私も行くよ」
「私も手伝おうか?」
「あ、お願い」
体育祭が終わってから一時間ほどたった当たりで天気も良くなってきたから私たちは
打ち上げとしてファミレスに来ていた。
メンバーは私、ひかりとひなのちゃん、響君のいつもの4人と、ゆゆちゃん、怜ちゃん、香織ちゃんの合計7人だ。
最初は私たち女子だけで行こうとしていたけど、ゆゆちゃんが
「せっかくなら、あんたの彼氏連れてきなよ」
って、ニヤニヤしながら言ってきて断れなかったから響君をいけにえとして来てもらった。
ファミレスに来てからもドリンクバーに行くのについてきてる当たり
私たちがいちゃついてるところみたいのかな?
みんなの前じゃそういうのあんまりしないし、
「そういえば、三人で7人分運ぶの無理じゃない?」
「俺が、ひなのと響の分運ぶよ」
「え?いけるの?」
「俺をなめるな」
そういうとひかりは右手で二つのグラスを取り左手でもう一つ取り席に戻った
「響はメロンソーダでよかったよな」
「ないす~」
ひかりと響君ほんと仲いいよね、ほんの少しだけ嫉妬したり?
「で、お嬢様にはリンゴジュースと炭酸水を合わせたリンゴソーダでございます」
「シュガースティックは?」
「ここに」
ひなのちゃんはリンゴソーダに砂糖を入れだした
「ひなのちゃん、なにしているの?」
「炭酸水甘くないから、炭酸水分甘くしているんだよ」
普段表情の変わらない香織ちゃんがすごい驚いた顔してる。
まあ、初めて見ると驚くよね、
「ひなのちゃんって甘いの好きだよね」
「いいでしょ」
若干引いてない?香織ちゃん、、
「ええと、じゃあまあ、体育祭お疲れさまということでみんな」
変な空気を耐えかねた響君が声を上げた
「かんぱーい!!」
「「「「「「かんぱーい!!」」」」」」
なにはともあれ、楽しかった一日も終わりが近づいてきた。
残りの時間も最後まで楽しもう。
ここまでのご愛読ありがとうございます。
これにて体育祭編は終わりです。
一応後日談のお話もありますが、そちらは番外編として楽しんでいただけるとありがたいです。
今作は自分にとって大切な作品の一つで、毎日いろいろなことに挑戦しながら執筆しています。
なので時々変なことになりますが見逃してもらえるとありがたいです。
では、次のお話で会いましょう。ありがとうございました