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兄妹で買い物ってちょっと気まずい

家を出て30分。最寄り駅から6駅。

俺たちは新潟駅に着いた。今日は新潟で週末のデート用の服を買うらしい。

いつもの服でいいと思ったのだが妹のひなのが絶対ダメ!と言って聞かないため今日は一緒に服を買うことになった。そして何故か俺は今ひなのの服を着させられている。

駅をおりてから周りの視線が突き刺さる感覚があって落ち着かない。

そんなことを思って歩いていると、ひなのはスタバ行きたいといい駅の中にあるスタバに向かっていく。

スタバでキャラメルフラペチーノを買い俺たちは万代へ向かった。

駅から少し離れた場所には服屋やレストラン、映画館などがありとても賑わいがある。人気が多いところは苦手だからあまり来たくなかったがここでとあるイベントがある。俺は毎年そこで行われるイラストレーターのイベントに参加するのが楽しみだった。そしてちょうど今そのイベントが行われおり、今日服を買ったらひなのと見に行く約束をしている。

「お兄ちゃんはどんな服がいいとか要望みたいなのはある?」

そう言いながらスマホを操作するひなの。

俺は日傘をひなのに傾けながら歩いている

「そーだな、ファッションとかは詳しくないけど派手なデザインなのはちょっと嫌かな」

んーと唸りながらスマホを操作するひなのは妹ながら少し惹かれてしまいそうになるぐらい可憐で綺麗だ。

それはすれ違う人の目線すらも集めてしまうほどに。

「こんなのはどう?」

そう言って差し出されたスマホの画面には穴の空いたデニムとワイシャツに黒いネクタイと黒い上着を着ている男の写真だった。

「今まで基本的にお兄ちゃんは私の服だったから中性的に見せてたけどこーいうのも合うと思うんだよね」

詳しくは分からないけど、今までとは雰囲気の違う服を着るってことか、

「ひなの的にはこれがいいのか?」

「私としてはお兄ちゃんは黒がメインで揃えるのがいいって思ってて、あとはネックレスとかピアスとかもしたら完璧かな?」

うちの学校は少し前まで校則が厳しかったが、校長が変わったことをきっかけに校則が変わり、ピアスや染髪、パーマなどかなり自由な校風となった。

ただ、

「ピアスかぁ、耳に穴開けるんだろ?痛そうで怖い」

そう、俺は痛いのが大の苦手だ。ひなのは両耳に5.6箇所ほどピアスを開けていて口やお腹にも開けていて、開けたーなんて自慢されたこともあった。

「ノンホールピアスとかはどう?それなら挟むだけだから痛くないし。」

「痛くないならそれでもいいよ、今回はひなのに全部任せる気だし」

「そっかじゃあ結構使っちゃうかもな」

そういうとひなのはキャラメルフラペチーノを俺にん、と差し出す。

差し出されたストローに口をつけチューとフラペチーノの口の中に流し込む。甘い、とりあえず言えるのはそれだけだ。とにかく甘い。砂糖をそのまま口に入れているかのようだ。よく飲めるな。

「お兄ちゃんこーいうのあんまり得意じゃないでしょ?でももしかしたらゆうなちゃんとのデートの時に飲まないといけないからね、嫌な顔だけはしちゃダメだよ?いい?」

わかった。お返し俺は近くのコンビニを指さしひなのとそこへ向かう。

中でブラックコーヒーを買いまた目的の場所まで向かう。

時刻は1時になろうとしていて、道路を見ると陽炎ができていた。


目的地の服屋に来た俺はひなのにより約20着の試着を繰り返されていた。黒と白のシンプルなデザインのものを中心にシンプルだけど目立ちすぎない派手さを持っていてそれでいて足の長さを強調したりしてダサくならない。

ここばかりは手放しで尊敬できるところだよな。

「お兄ちゃん今着たやつの中でよかったコーデどれ?」

ひなのに着させられた服は全て同じようなデザインなのに全て印象の変わるものだった。

「俺的には2回目のやつかな」

「そっかじゃあそれ買お」

試着時間30分、思考時間30秒で終わった服屋での服選び。

自分が好きな服にしたけど、ゆうなの好みとかにした方が良かったのかな。

そんなことを考えたが、そもそもゆうなの好みを知らないから無理だな。

そうして、ひかりとひなののふたりは服屋を出てその後

兄妹のふたりでデートを楽しんだ。

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