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ついに開幕!生死さまよう体育祭!!


雲8割の灰色の空!

ジメジメ、べっとりとした最悪な空気!

ブンブンと音を立てて吹き荒れる風!


最悪の天候だが、今日は体育祭!



「宣誓〜我々選手一同は正々堂々戦うことを母の名のもとに誓います」


選手宣誓でふざける各軍の団長達にそれを見て笑う人達。

会場はもう既にかなり盛り上がっている。


「天気はあんまり、良くないけどやれてよかったね」


「ね」


開会式も終わり応援席に戻ってもその盛り上がりは消えることはなくみんな各々笑顔で話をしあっている。


私たちの目の前ではもう既に最初の競技の1年生の綱引きの準備がされている。


「そーいえば、ひかりって去年綱引きの時に女子5人を2人で止めてたよね」


「あー、そーいえばそんなことあったな」


男女混合の綱引きで、何故かひかりと響くんだけで運動部の女子5人を軽々と止めていてかなり盛り上がってたな、


でも結局ひかりのクラスはひかりの綱しか取れずに負けちゃったんだけどね、


「でも、逆に考えて運動部の男2人が負けたら恥ずかしいぞ?」


「たしかに、」


今日の光は半袖半ズボンの下に日除けタイツを着ている。いつもは大人びた服装だけど今日はちょっと子供っぽくて可愛く見える。


「ひかり先輩!」


その時後ろから爽やかな声が聞こえた。


「どうしたん?拓斗」


拓斗と呼ばれた彼はスラッとしていてそれでもかなり肉付きは良くて青年といったイメージがある。


「実は先輩に頼みたいことがあるんですけど」


「いやだよ、どうせひなののことだろ?」


「そうですけど、」


「なら、尚更やだよ、自分でやれ」


「だって、」


「ほら、もう他のやつ集まってるだろ?行ってこいよ」


「あっ、ほんとだ。じゃあ先輩お願いしますよ?」


「だからヤダって、」


そうして、拓斗くん?は言ってしまったが、

私だけ蚊帳の外で少しムッとしてしまう。


「ごめんな、あいつ部活の後輩で本間拓斗(ほんまたくと)


「そうなんだ」


「ちなみにひなののことが好きらしい」


「それ言っちゃっていいの?」


「意気地無しのアイツに対するちょっとした罰だよ」


「意地悪だね」


「ほんとだよね〜」


「「ひなの!?」ちゃん!?」


ひかりの後ろにくっつくようにひなのちゃんが

立っていた。


「今の話聞いてた?」


「聞いてたも何も、気づいてたし」


「そうなんだ、」


「実際私意気地無し好きじゃないからあいつがいいとこ見せるのでデートしてとかいえば全然遊ぶのに」


「やっぱ2人は双子だね」


「分かる〜性格悪いとことかまじ似てるって思う」


今度は響くんが近づいてきて会話に混ざる。


「おい!それってどういうことだよ!」


「それに関しては私もちょっと気に食わないよ?」


こうやって考えてみると、私この半年で色んな人と仲良くなれたんだな、


この空間が私はとっても楽しくて、幸せでこれがずっと続いて欲しいな。



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