表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/69

夏休み最終日は課題を終わらせるためにある

「ねぇ、クソ兄貴。」


「なんだ、クソ妹。」


「課題終わんない。」


「奇遇だな、俺も。」


今日は8月27日。夏休み最終日だ。

そして、今俺達は危機に瀕している。

そう、危機だ。今後の先生との信頼関係にヒビを入れかねない重大な危機。


夏休みを満喫する学生の一番の敵と言っていい存在。そう、課題だ。


「なんでさ、週3ぐらいで勉強会してて、課題が半分も残ってるの」


「そんなもん、お前らが雑談ばっかして進めないからだろ」


そう。俺達は勉強時間はちゃんと取っていたはずなのに終わっていない。


この学校は、教師が夏休みの課題などを話し合いの一つもせず勝手に決める為、担当によっては毎日やっても終わらない量を出されることもある。


クソだろ。


特に、来年なんか俺たちは就職や進学で勉強する時間もないのに、

毎日学校で面接練習をやって。

学校の決まりで夏休みにしか自動車学校に通えないから、就職者は夏休みに短期コースで自動車学校に通わないといけない。


つまり、この学校で就職の人間に人権はない。

進学よりも就職の人間の方が2倍近くいるはずなのに。


そもそも、免許持ってないと就職もまともにできないのに夏休みにしか自動車学校行けないとかなんなんだよ。


話はそれたが、簡単な話。課題が終わるはずがないのだ。


今残ってる課題は古典の冊子25ページ、英語の両面プリント3枚。

これでも8割ぐらい終わらせた。


うん。無理。


「お兄ちゃん、あなた、私より早く終わるよね」


「無理。」


「なんでよ!」


そんなもん、自分のことで手一杯だからだよ。


そんな会話もしつつ、課題を進めていく。

この感じなら2.3時間で終わるかな。


先程からスマホがブブッと机の上で音を立てて震えているが無視だ。


この状況だ。スマホの画面がどんなことになってるかなんてひと目でわかる。


「クズ兄貴、通知うるさい」


「クズはやめよーね」


うるさいと言ったら静かにさせるしかないだろう。

そのためにはスマホを開かないと行けないのだが

待ち受けの時点で5.6人から合計200を超えるメッセージが。


「最悪や」


その中にはゆうなからのメッセージもあったが、

悪いが課題ぐらい自分でやってもらいたいものだ。


スマホの通知を切り、また勉強に戻った。


これでやっと集中出来る。


「ねぇ、そろそろお昼食べよ」


「あぁ、もうそんな時間か、俺作るから手伝えよ」


「しょーがないな」


そうして、俺達は昼食をとることにした。



食後


「ちょっとご飯食べたら眠くなったな、少し寝るか」


起床。(17時48分)


「もう、終わんないんだけど」


「しょうがない、明日提出のやつを優先して、それ以外は明日学校でやれ」


「明日提出のやつすら終わんない」


「じゃあ、諦めろ。俺は終わった。」



就寝時。(24時34分)


「終わんない。寝るな、手伝え」



そうして俺は夏休み最終日を休むことなく終わるらせることになった。


なんか夏休み編集最後とか言った記憶もあるようなないような。

まぁ、今回で本当に最後ですね。

次は文化祭か体育祭か、はたまた失恋編か。

どんなお話かはそれまでのお楽しみで。

今回もご愛読ありがとうございました。

それでは次回の話で

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ