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6/10

気持ち

 カギ括弧。気持ちが悪かった。もうやめよう。取り敢えず今だけ。

 汎ゆる一切の症候群を前にして、ハキハキと口を滑らせないでいる時だけやかましく、夜に目が覚めて歯を磨いたか磨かなかったかと。用水路に落ちて水を浴びたか浴びなかったかと。

 面倒くさいという潮流に身を任せ、半自動的なシャワーの音に作文している。つまりただ今やかましく、私は国語である。

 さっきとは違う鏡において立ちすくみ、いつの間にか掻き消されていた雑音が、つまりどの様にうるさかったのかと思い出せないでいた。口惜しく、口を動かしていた。

 誤って舌を噛み、それによって間違われたシャッタースピードが酷い具合の瞬間移動を生んだ。それまで囲んでいた泥という泥、そう呼んでいいところの顔ぶれは瞬間において結晶化し、剥がれ落ちる。私は嬉しくなって飛び起きる。


いくら水を飲めば

この身は薄まる

魂の延長は今確かに四角く

諸共流し去ってくれるようなら

何によって

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