淋しくて音たてた私の自慰行為。
満員電車。夜の海沿いの路線。
車窓からは、暗闇の海が臨海工業地帯の明かりに照らされ、私と行き先を別にした快速電車が、すれ違う。
狭い立地に整備された二本の線路に轟音が鳴り響き、車窓が激しく揺れてから、ふいに私は目を覚ます。
(バン!! ゴォォォォォォ──!!)
「ん……。──眠い、もう少し」
身体を無意識に、私の隣の座席に座る中年サラリーマンに身を預ける。
満更でもない様子で、肩を枕にして貸してくれた。
一晩、5万なら、それでも良いかもって、想う。
月給に見合わない仕事のストレスに疲れ、スマホも見る気もしない。ただ、乗客の誰もが煌々と光る列車の天井と宣伝広告を兼ねたテレビ画面に俯くけれど。
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自撮り。
私は、動画を投稿する。
会社から帰った私は、駅前で買ったお弁当とビールを飲んで、両足を広げた。
淋しい私の部屋。
白い壁紙に、もふもふのぬいぐるみたちに、ごめんねを言う。
包まった毛布の上で、スマホの画面に赤裸々な私の色が映し出される。
こんなに広げて、誰かを待っているのに。
「こんばんわ。皆さん、お元気ですか? 今日も楽しんでってくださいね」
まだ、二十歳になったばかりの私は、誰も受け容れたことのない白い肌を広げて、ピンク色にスマホの画面に映るのを確認した。
「よく見えますかー? みんな、大好きです。今日もたくさん、出してくださいね」
そんなことを一人呟いて──、私の目に映るように自分の秘密を、リアルタイムでスマホ画面で確認する。
今のご時世、マスクで自撮り。
正直、身バレ防止に助かるけど、いつも通り夢の中で誰かに抱かれるようにして、私は自分の胸とその下を触り、弄ぶ。
早くも左手の指先に、濡れた感覚が糸を引く。
「ん……。あ、……」
Dカップの私の先端が、つぶさに自分の右手の刺激を受けて反応する。
それにともなって、差し込んだ私の左手の指先が、内壁を刺激して広げた両足から白い液体が、内股を伝う。
「あ、あ……」
挿れて欲しい。誰か、私を。幸せにして──。
──私の内側の粘膜が左手の指先を締めつけて、もっと身体の私の奥の方の部分が痙攣する。
「ん、あ……!! ハッ……」
両足の指先がクの字に、縮こまる。
本当の彼氏に突かれたなら、どれほど、どんなにだろうと想う。
それから──。
──しばらく、紅潮した紅いピンクの部分とヒダヒダを、惜しげも無く私は指先で広げる。
糸引く白い私の指先……。
スマホ画面中央部に、私の大きく空いた口が、くぱぁくぱぁ……と、ピンク色に呼吸しているのを──朧気に沈む意識の中で確認していた。
(──クチュ……)
私の小さな口が、素敵な彼氏を待ち望んでいるのに……。




