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異世界やり直し日誌  作者: 塚丸エイト
20/22

シロロの訪問

ジャイアントタイガーとの闘いを終えて教会についた

子供たちはちゃんと教会内にいてくれていた

ようで、みんな各々遊んでいた

まあ、開けられんようにしておったしな


子供たちは、何があったのか、と

口々に言ってきた


「魔物が来てたが、もう大丈夫だよ

 もうあたしが倒したからねぇ」


ドクハが子供たちをなだめる

本当は倒していないが、子供を安心させる

ための方便というわけじゃな

シロロはともかくゴダゴダが話したりしないだろうか

心配だが…

ちらりとゴダゴダを見ると、興味なさそうに

そっぽを向いている

彼も彼なりに思うところがあるのかもしれんな


子供たちはドクハに向かって


「シスター、すげー!」

「やっぱり強いね シスター!」


と言う

なんとかごまかせたようじゃ

とはいっても、本当は倒せていない

もしかしたら、リベンジにここの近くまで

来るなんてこともあるかもしれん


儂も子供を守るためにもっと強くなる必要がある

特に接近戦ができんと話にならん

いやー、魔法がすぐに打てればいいんじゃが

詠唱があるとどうしても中長距離戦になる


それに、シロロも心配じゃな

ジャイアントタイガーに対してかなりの

トラウマがあるように見える

まあ、シロロなしでもドクハがいれば

何とかなりそうではあるから問題ないとは

思うが、このままなのもな…


シロロの方を見ると、しょげてしまっている

ここは儂も元気づけてやらんとな

こんな年の女の子の機嫌を取るなんて

難しいのぉ…

孫との会話も苦労したものじゃ

若い子に何を話せばいいのかわからんしな


「あの~、シロロ 

 今度 うちに遊びに来ませんか?

 両親も会いたがっていますし…」


「…うん 行く」


シロロは割といつも通りの返答をしてくれた

シロロはいつも淡泊なので変化が分かりにくい

意外と大丈夫なのか?


「では、今度の休みに教会で待ち合わせましょう」


「うん」


シロロはそういって少し笑った



次の休み、教会に行くともうシロロはいた

前回とは違い動きやすそうな服じゃ

そう言えば前回、魔法修行するには向いてない服じゃった


「おはよ ノア」


「おはよう シロロ

 今日はいい天気ですね」


「今日は何する?」


儂は少し困った

特に何も考えてなかったな…


「じゃあ、ノアのお母さんに魔法を教えてもらいたい」


「そうですか?

 いいですけど…」


「最近は…とにかく体を動かしたい気分」


「なるほど」


やはりジャイアントタイガー戦のあとからテンションが低いが

悩んでいるようじゃな…

まあ、体を動かすのはいい気分転換になるしな

いい機会じゃ


教会からシロロを連れて家につれてくる

家の扉を開けると、母親のオリビアが出てきた


「あ~、いらっしゃい! 

 あなたがシロロちゃんね!」


「はい おはようございます」


「今日は母上にお願いがありまして…

 シロロに魔法を教えてもらいたいのです」


オリビアは驚いた顔になった


「へえ~ 魔法を?

 ノアが教えてあげればいいんじゃないの?」


「シロロは土魔法なのです

 同じ属性の母上の方が教えれることも多いかと

 思いまして」


「なるほど~ そうなのね!

 シロロちゃん 私とおそろいね~」


オリビアはしゃがんでシロロと目を合わせて話す


「はい そうですね」


「か、かわいいわね~」


シロロは照れて下を向きながら返答

オリビアは小さい女の子と話すのが

久々なのかテンションが高い


「母上、シロロを困らせないでくださいね」


「は~い わかってますよ~ 

 じゃあ、シロロちゃん、外に出ましょ」


「はい」


儂も魔法修行を見守ろうかのぉ

そう思って二人についていこうとする

その時、シロロがこちらを振り向く


「ノアは自分の修行やってて」


「え、そうですか?」


「うん」


「わ、わかりました…」


なんかシロロも真剣な顔であった

自分の家に誘っておいてシロロの面倒を

オリビアに押し付けたみたいじゃないか、これ

まあ、そこまでいうなら…

儂も剣の修行したいところじゃったしな

オリバーに風神剣見てもらうか…





 







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