ハネてく大家さんと私 〜入居編〜
オラ、アミーゴ!
三屋城です☆
皆さんは、一人暮らし経験したことありますか?
私はあります!
今日は、その時にあったお話を、したいと思います。
(とある年齢)になったら出てけ! と言われていた私。
けれど母が何だか寂しそうで、そうは言われたけれど、一人暮らしなんぞ予定していませんでした。
祖父から、
「親と一緒に暮らすのなんて別世帯になるまで。ならそれまで一緒に住めば良い孝行だ」
とも言われていて、ふむ、確かに独り立ちする時にはどうせ一人で暮らしてみたくなるだろうしなぁ、とも思っておりました。
けれども。
ある時、母と大喧嘩をいたします。
売り言葉に買い言葉で、出て行く決意を固めた私は結局祖父が言っていたことを無視し、フリーターの身ではあったものの独り立ちすることにしたのでした。
さて住処を決めた私、築うん年の木造アパート、お家賃は駐車場代を入れると三万円ちょっと。
のっていた情報上は建物の種類? がアパートではなくハイツか何かになっていて、何だか最近ぽさが出ている。
築約二十年とまずまずの築年数。
近所に大家さんが住んでいるらしい。
ちなみに下見の時に大家さんは生花の先生である旨を教えてもらい、駐車場の位置を確認。
何となんと、ひと区画だけある屋根付きの駐車場だった、ラッキー!
一階だったのでベランダ側にちょっとしたスペースがあって、案内してくれた不動産屋さんに尋ねたら、使っても良いらしい。
お花の鉢とか置けたら素敵。
そんな思いの元契約を済ませ、入居日を決めました。
母はまさか行動に移すとはつゆとも思っておらず、必死に引き止める。
止めてくれるな、おっかさん。
てなもんでもなく。
悩む隙もなく、新天地へと飛び立った私です。
新居で迎える初めての夜。
少しのワクワクとちょっとの不安。
色々ないまぜになりながらも就寝し、グースカピーと安眠したのでありました。
が、翌朝。
タンタンタン、タータタ、タータター。
某映画音楽と共に父襲来。(心象)
何かと思えば。
駐車場について怒られた、と。
とっとと別の場所に車を移すぞ。
と言うわけです。
はて、なんのことだろう。
皆さんはわかりますか?
勘の良い方、駐車場の屋根についてお知りの方ならわかるかと思います。
賃貸の駐車場に、それも、ひと区画だけ、屋根などつくはずがないのです!!
そう、それは今現在入居している方が、わざわざお建てになったものだったのですね。
夜中に帰ってきたその人は大激怒ですよ。
何せ自分の駐車場に誰ともしれぬ車がとまっていて、自分の車はとめる事が出来ないのですから。
不動産屋から私へと電話が来たそうですが、残念。
私はグースカピーと気持ちよく夢の中。
祖母の遺品である黒電話が景気良くジリリリリンと鳴ったはずなのですが、いい眠り夢気分。
だもんで、保証人である父へと電話がいったとのことでした。
怒髪天のお相手に、一生懸命謝り倒したそうです。
平謝りの父、スマヌ。
深夜に父、スマヌ。
キュルルルルルルと、少し時間を巻き戻してみましょう。
おかしなところは、実は色々とあったのです。
まず。
不動産屋さんが、現地で、ウロウロ、キョロキョロ。
そして多分ここです、という感じで駐車場の位置を把握していませんでした。
と思いますよ〜と、お庭に関して言われたのも、フラグでした。
ヒョロヒョロと生気の無い不動産屋さんの目の下が、どぎついクマありだったのも――フラグ。
後日。
駐車場は隣に建っている大家さんちの駐車場を、使うことになり。
使える庭だったはずのそこに置いた植木鉢は、ぶつくさと除草作業をしていた大家さんにものの見事に無言で捨てられ。
私は入居の間とその終わりに、しらばっくれ大家さんのあれやこれやに、巻き込まれることになったのです。
これはその、発端のお話。
ちなみに駐車場に関しては、ホムペの情報でも不動産屋さんの手元情報にも、敷地内に駐車場有! となっていました。
が、大家さんとしては「え、おかしいなぁ……ちょっと離れた所のじゃ無くて?」だそうで。
この話し具合から怪しむべきだったのですが……ペーペーの私にはまだ、そのことを読む力はなかったのでした。