第8話 無責任
カブシキ町から、電車で1時間かけてザンマ市のサムネイル町のアパートに帰った俺を、マリーは美味しそうなトンカツが主菜の夕飯を作って待っててくれた。
日曜午前1時にトンカツはなかなかヘビーだが、僕はシャワーを浴びてから、ドクターペッパーを飲みながら、トンカツと味噌汁とご飯とサラダを頂く。
「美味しいよ」
「ありがとう」とマリーは僕の頬にキスをする。マリーは僕に好意を持ってるのだろうか。
一応尋ねる。
「マリー、俺のこと好き?」
「す、好きじゃないよ」
マリーは僕のことが好きじゃないらしい。
照れながら言ってるが、そうやって正当化しよう。
俺もマリーを女として見ていないし、それに俺は決めたんだ。
僕は理性的な人間だと認識してるから、劣等な遺伝子を残したくない。
マリーは僕に、あの行為を誘おうとするが、僕は拒む。
そんなにあれがしたいなら、他の男とやれば良い。たしかにゴブリンだってバレてしまうリスクはあるが、別に体の一部がピンクに染まったっていくらでも言い訳ができるし、それに勇者以外にゴブリンの処分義務はない。
例えば…ここでは言うのをやめとこう。
「やだ、ムシロじゃないとやだ」
意味をわからないことを言うな、このメスゴブリンが。
女は、時折意味のわからないことを言う。
別に俺以外の男で、野獣のようなおっさんでも良いだろ。
正直、俺の気持ちだってわかってくれ。
劣等だと、兄と比較され、正当な評価をされず、"お前みたいな子いらない"と施設に預けられた俺の気持ちを。
本来全人類の救済を謳うキラキリ教信者の母親から「お前は無能だから一生まともに働けない」と罵倒され、父からも兄と比較されいつも辛かった。
特に父は、トュー大の博士課程を卒業していて、学力や社会的地位という意味では父には敵わない。
父は激しく母を罵倒し、時に母に手を加えることもあった。
そのストレスは、俺ら兄弟に向けられた。
兄も虐待を受けたが、兄は父から見て優秀だったらしく、学費を全て負担してもらってOK大学法学部に進学した。
俺は、「お前は無能で知能に問題があるから」と大学進学を拒否され、やむを得ず働くことになった。
その後ひどく傷ついた俺は、知能検査をしたが、知能には問題がなかった。
悲しかった、ただ悲しかった。
だからこそ、勉強をした。父の専攻である環境学も含めて俺は学んだ。
俺は父を論破できるほどの知識を持った。
父は逃げた。逃がさない。許さない。
許せるか!!!父の襟首をぐいっと掴んだ。
殴ろうと思った、本気で。許せない、こいつだけは!こいつだけは!!!
俺は「母親をレイプして生まれたのがお前だ」と祖母から聞いた。
よく俺みたいな劣等な人間を、レイプで産んで責任も持たないな!
しかし、俺は、殴れなかった。
悔しいが、父の方が社会的地位は上だ。
父の年収は、1083万ウェンだ、社会的に認められている…。
俺は父よりも数多くの女を抱いたかもしれないが、俺は劣等な遺伝子を残したくないから、1回目を除き、最後まではやらなかった。
俺は父の二の舞になりたくない、だからこそ僕は最後までやらない。
お前のように、無責任な感情だけで、子供を産んで、子供に苦労させる人生を送りたくない。過去を思い出すと少し疲れた。
僕はショートピースの先端にフィンガースナップで火をつけた。
「ムシロ」
「なんだ、マリー」
「好きな人いるの?」
意図はなんだろう、きっと、行為を拒んだから聞かれてるのだろう。
「いないよ。昔はいたかもしれないけど、今はいない」
「マリーのこと好きじゃない?」
「あー人としては好きだよ」
「私、人じゃない」
「なんて言えばいいんだ?」
もう良いや、ハグだけしよう。
俺はぎゅっとマリーを抱きしめる。
マリーは一言、「ねえ、チューして」と言う。
俺は、マリーとディープキスをする。
「…俺は寝るよ」と、電気を消した。
眠ろうとすると、マリーが隣に来る。
「大好き、ムシロ」と小声でマリーは言う。
朝6:30起床、僕は朝起きたら、自宅から電車で1時間20分かけて職場に向かう。
職場は、リバーサイド・シティのビルの中にある。
電車でリバーサイド・シティ駅近くの職場に向かう。
また、始まる、さて今週も仕事ができないながらも頑張ろう。