第三十六話 装備を新調したい
適当な店で昼食をとる。
「それにしても物騒ね」
「だねぇ、戦争なんてね」
「そういうのもあって皆の装備を一度見直そうと思うんだ」
備えあれば憂いなし、そろそろ装備を新調する時期かな。
「いいんじゃないかな」
「賛成ー」
「それぞれ欲しい物、改善したいところを言ってくれ」
「私から。そろそろ剣を変えようと思っていたんだ。欲しい剣は魔力を通しやすい剣かな。防具もこれと似たようなもので更に頑丈なやつが欲しい」
「私はそうだなー、武器は素手だから当然いらないとして欲しいのは防具かなぁ。軽くて頑丈な素材のやつかな」
「俺は更に強い剣と服かな。特に服はすぐにでも欲しいくらいだ」
武器のレベルはそこそこ、しかし服は少々低い。変えるならここからだ。
「えーと、お次は」
「実際どんな物があるか、それを知らないとね」
「ふむ、確かに」
「私はどんな装備があるか全くわからないわね」
「同じく」
「私も装備関係の情報は仕入れていないな」
「となると詳しそうな人に聞くのが一番か」
「それかそういうのに詳しい人を紹介してくれる人とか」
「コスラさんかな~」
「忙しいかもしれないけどダメ元で聞いてみよう」
受付の人に確認してみる。
「すみません、ギルド長今空いてますか? 少しお話をしたいんですが」
「お急ぎの件ですか?」
「いえ、そういうわけではないんですが」
「少々お待ち下さい」
受付の人は奥へ。少ししてコスラさんが来た。
「あいてるよ、話を聞こう」
奥の部屋に通された。
「どうした?」
「武器防具の新調をしようと考えていたんです。それでコスラさんに相談しようと」
「ふむ、そういうことか」
少し考えるコスラさん。
「そうだな、お前たちが持っている装備以上のものはこの街にはないかな。となると王都だな」
「そうなりますか」
「よし、王都一の鍛冶師がいてな、丁度その人と知り合いなんだ。紹介するよ」
「ありがとうございます」
「ただ、サイモンが持っている大剣、オリハルコンの剣以上の武器は無理かもしれんな」
「はい」
これは王国の宝物庫から持ち出したもの。そりゃこれ以上のものはなかなかないだろうな。
「それで、アネスの件なんですが」
「ふむ、相談してアイテム入手の手配と作成の依頼、くらいかな。そうだな長くても一ヶ月くらいか。聞いてみるよ」
ふむ。
聞いてみる? コスラさんは部屋の外へ。
ほどなくして戻ってきた。
「OKだってよ」
「いいぞ、一ヶ月くらいなら」
リテン王が部屋に入ってきた。ギルドに居たんだな。
「そろそろ監視は外してもいいかなって思うんだけどそういうわけにもいかなくてな」
強大な力ってのは存在するだけでも脅威だからな。念の為に形だけでもってところだろう。
「ぶっちゃけサイモンのほうが怖いぐらいだしな! はっはっは!」
「ははは御冗談を」
「後これも持っていけ」
リテン王が袋から金色のシールのようなものを取り出した。
「これは?」
「依頼書発行の際にこれを受付に渡せば国からの緊急依頼として発行ができる」
「おお、そんなものなんですか」
「流石に乱発させるのはマズイから一つだけしか渡せないが」
「ついでに一筆書いておいた。この手紙も持っていけ」
「ありがとうございます」
礼を言いギルドを出た。
「言ってみるものね」
「だな」
「まずはアネスに話を通して」
「ソメノは明日来るんだっけ?」
「だったね。出発は明後日くらいにする?」
「そうしよう」
「今回は長めに滞在できそうだな」
「王都はあまり行ったことがないから楽しみだ」
2日後、出発の日。
「さーて、向かうとするか」
三人で馬車に乗り一路王都へ。
「着いたー」
「相変わらず大きな街だね」
「ふむ。コスラさんに地図をもらっている。これがないと迷子になりそうだ」
皆で苦笑い。実際広くて土地勘のない場所。迷えそうだ。
「ここかな~って、なんか学校みたいじゃない?」
「ここだな。学校だな」
三人で立ち尽くしていると、付近を掃除をしている人が声をかけてきた。
「おや、お前さん達。ここに用があってきたんかの」
「ええ、そうなんですよ。鍛冶師さんのジェロイド・ディーさんがここに居ると地図まで書いてもらったんですが学校になってましてね」
「ああ、そりゃ儂じゃ」
「おぉー、そうなんですか」
「はっはっは、コスラじゃろうな。あやつめ意地の悪いことを」
「ここで学園長をやっておるのよ。鍛冶屋はだいぶ前に辞めたわい」
「ではこの手紙を」
「ふむ、そうだなここでは何だから学園の中に入って話をしよう」
「はい」
「こっちじゃ」




