第二十三話 新しい大剣ゲット
峠の人形遣いを退治してから2日。
「王都が見えてきました」
「おーデカイ」
トマニクの3倍はあるであろう大きさの街。
「中心に高くそびえ立っている建物が我が王の住まう城、コクム城です」
「お城もまた大きい。国1番と言うだけありますね」
「通ってよし」
街の衛兵の検査をパスし街の中に入った。
「街の中もにぎやかですね」
「この付近は市場がありますからね、それもあるかと」
馬車乗り場から降り宿屋へと向かう。
「もちろんお金はこちらでお支払いしますよ」
宿で部屋を借り、今度は王城へ。
「距離が結構あるんで馬車を使いましょう。この近くに観光用馬車乗り場があるんですよ」
全員馬車にのる。
「街が大きいってのもそれはそれで問題があるんですね」
「ええ、端から端は歩いて一日くらいかかると思います」
「うっわ、広い……」
馬車から外の景色を眺める。学生らしき子供たちを多数見かけた。
「この辺りは学校が多いですね。各地から優秀な生徒が集まっていますよ」
その中で一際目立つ格好をした生徒たちが居た。
「国立魔女学院の生徒たちですね。……ちょっと変わった校風ですがまあそれはそれで個性だと王は仰っていました」
その後しばらく談笑、王城の付近にある馬車乗り場で馬車が止まった。
「城に行きましょう」
少し歩いて城の前に到着。キットさんは城の前にいる門番に話をした。
「どうやら時間がお有りのようでこちらへ寄っていってくれとのことです」
城の中に入り謁見の間に通された。
王の左右には重そうな鎧を着た男と、豪華なローブを着た男が居た。
「久しぶりだな、サイモン」
「お久しぶりですリテン王よ」
「はっはっは、顔を上げてくれ。話がしたい」
「ハッ」
数分ほど話をした。
「ふむ、では宝物庫の中にある物、好きなやつを持っていくがいい」
「はい、いただきます」
王に礼を言い俺達は宝物庫へと向かった。
「どうだ、ギロンにレシーブ。お前たちにはサイモンはどう見えた」
「はい、正直見ただけではわかりませんな」
「はっはっは、それはごもっともな意見だ」
「聞いた限りではシャールよりも数段強いとのこと。人類最強と言われる剣聖とどちらが強いのかは気になりますね」
「それは俺も思った。まあ、優先すべき件ではないが剣聖を見かけたらうまいことサイモンにぶつけてみてくれ」
「わかりました」
「王よ。あのサイモンという男からは魔力を全く感じません」
「なんと。人類は多かれ少なかれ魔力を持って生まれてくると聞く。やつはその魔力もないと言うのか」
「はい、0ですね」
「それによって起こる問題は?」
「ありませんね。単純に人類史上始めて魔力を持っていない人間ってだけかもしれません」
「ですからそこは深く考えなくても良いでしょう」
「キットは問題ないと言っていたから大丈夫ではあるだろう。しかし、色々と面白い男だ」
宝物庫に到着。
「ここです。好きなものをおとりください」
「わ~、宝石もいっぱいあるね」
武器だけでなく宝石、防具等様々なものが置いてある。
「お、これは」
「わー、これまた大きな剣ね」
青黒く光る大きな剣が飾られてあった。VRモード起動。やはりそうか、これはゲームにも出てくるアダマンランプという武器だな。レベル31、いい武器があるね。
「こっちは金色でキレイね」
隣りにある武器はオリハルコンボーラスと呼ばれる大剣。レベル34。普通に考えればコチラを選ぶのだが。
「両方柄に宝石が埋め込まれてるわね」
そう、ここに問題があった。オリハルコンボーラスの方はただの宝石。対してアダマンランプの方は特殊な宝石。できればこちらの宝石が欲しい。聞いてみるか。
「キットさん、この宝石を入れ替えてもらいたいんだけど可能ですかね?」
「そうですね、王に確認してみます」
キットさんは宝物庫から出ていった。
この宝石には特殊能力が付いており、自分が動かなくても剣が自動で動き「数秒間的確に片付けてくれる」能力を有する。簡単に言えばシューティングゲームのボムのようなもの。しかし、この能力は強すぎるため使える場所が非常に限られる。初心者向けのステージのみ使用可。
さらにこの能力を使うためには少々難易度の高いバージョンをクリアする必要がある。それをクリアできる人はすでに初心者を卒業していると言っても過言ではなくまさにお飾りの能力とされることが多かった。
まあ散々な言われようの能力ではあるがただの宝石よりは価値がある。
しばらくしてキットが帰ってきた。
「替えても良いとの話です。王宮御用達の鍛冶屋があるのでそこへ持っていって宝石を替えてもらいましょう」
ファムが宝石を見比べている。
「なにか意味があるの?」
「いや、こっちの宝石の方が俺の好みだったんだ」
「ふーん」
知っているのはおかしいからそこは適当に答えた。
今日はこの後、もう一話投稿します。
よろしくおねがいします。




