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2、今なんて言った?

小説を書いた経験が浅く、拙い 至らない点も多々あると思いますが、どうかご容赦ください。


最後まで読んでいただけると嬉しいです。

 気が付くと窓がない薄暗い部屋に居た。

 床には自分を中心とした魔方陣のようなもが描かれている。


「儀式成功したよーっ!!」


 声のするほうに目を向けると魔法陣のそばで無邪気に喜ぶ、小柄の金髪ツインテールでコウモリのような羽と先端がハートマークになっている尻尾をはやした女の子が居た。


 なんだあれ、サキュバスか?


「気分はいかがでしょうか魔王様、どこか痛む所などございませんか?」


 力強い竜のような羽と尻尾をはやしたピンク髪の女の子が近寄って心配そうに話しかけてきた。


 最初は気持ち悪い邪神とあって魔王に転生って聞いて、魔物が魔界がどんなものか心配だった。

 しかし、こんな可愛い子たちが居て、しかもサキュバスっぽい子の露出度が高くて、それで気分はいかがでしょうかって?


「最高だよ!!」

「あっ、申し訳ありません、自己紹介がまだでした」


 最高だよと聞いて安堵したピンク髪の子は、思い出したように慌てて自己紹介を始めた。


「私は竜人族のディーヴァと申します、こっちのサキュバスがリリアです」

「リリアだよーっ!!」


 ディーヴァちゃんにリリアちゃんか、覚えておこう。


「魔王様、どうか勇者を倒してはいただけないでしょうか」


 ディーヴァは膝をつき頭を垂れながら懇願していた。


 こんなに可愛い子がお願いしてるんだ、それに勇者を倒すために転生してきたわけだし頼みを聞かないわけがない。


「いいだろう、俺が勇者を倒してやる!!」

「ありがとうございます!!」

「やっぱり古文書は本物だったねっ!!」

「ん、古文書?」

「はい、この古文書には魔王様を呼び出す方法と魔王様の強さが記述されているのですよ」

「胡散臭い悪魔からもらったから怪しかったのっ」


 ディーヴァは古文書を見せてくれた。


 異世界の本だ、異世界の文字読めるかな……ってこれ日本語じゃないか?

 おぉ、読めるぞ、日本語だから読める。


「んーなになに、魔王は指を軽く曲げただけで都市を灰燼にし、足のつま先で軽く蹴れば世界は消滅する……」


 なにこれ、この設定だと歩くたびに世界滅びるよね?

 いや、魔王に転生したんだからそれくらいできるかもしれない。


 無言で軽く地面を蹴ってみる。

 何も起きない。


 あれ、もしかして俺って力ない?

 そう言えば転生する時に邪神から何も貰わなかったような。


「魔王様、申し訳ありません、我々が力不足なばかりに魔王様を完全な状態で呼び出せませんでした……」


 ディーヴァは俺を力がない状態で呼び出してしまったと思ってるのか、力がないのはあいつ(邪神)のせいなんだけどなぁ……。

 ここはディーヴァに元気を出してもらうか。


「謝る必要なんてないぞ、お前たちは俺をこの世界に呼び出すことができた、それを成功と言わ冷たい!?」

  

 話している途中に天井から水滴が落ちて首筋に当たった。


「昨日の大雨で少し水が漏れているのでご注意ください」

 

 ディーヴァは水滴に当たった反応を見てクスッと笑い説明してくれた。


 少しは元気になってくれたかな……それはそうと。


「ここはどこなんだ」

「ここは魔王城がある魔都の地下です」


 魔都か、そう言えば俺が書いてたラノベにも魔都って設定を作ったけど本物も魔都って言うんだな。


「俺むかし魔都を作ったことがあるんだけど、ここにもあるんだな」

「魔王様が作られた魔都、それはさぞ立派な魔都なのでしょう」

「いや、全然立派じゃないよ」

「ご謙遜を、ぜひこの魔都ペペピップも立派にしてください」

「おう、立派なものにして――今なんて言った?」

「ぜひこの魔都ペペピップも立派にしてください?」


 あれ、俺が考えた魔都の名前ってたしかペペピップだったような。

 でもここの魔都がペペピップだから、俺の書いてたラノベのペペピップはペペピップだから……。


「あれ、ぺペピップってなんだっけ……」

「ここの魔都の名です魔王様」

「まあ、最悪ペペピップすればいいよな」

「魔王様大丈夫ですか!?」


 魔王はこの世界に来て初めて状態異常(混乱)にかかった、自分で。


最後まで読んでいただき ありがとうございました。


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