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兇人の誕生

語来はフリーの殺し屋を自認する男であったが実際に人を殺めたのは先日の仕事先の女性がはじめてであった

だが彼はこれまでに心の中で幾度も人を殺してきた

自分にとって妨げとなる者

愛する人を貶めていると感じた者

語来の認識で道を謝ったと感じた親しかった友

これ以上生きていくのは辛いだろうと自身が感じた者

これ以上生きていく価値のないと自身が判断した者

ただ通りすぎ様に気に入らないと感じた者

ただの怒りや哀しみのぶつけどころに選んだ者


[殺したい]その感情のハードルは語来にとって決して高いハードルではなかった


しかし[殺す]という行動のハードルはとてつもなく高いものだった


実行力、法律

それらが乗り越え掻い潜らなければならないハードルでそのハードルを抜けれないが為に[殺したい]欲求を押さえてきた


しかし積もりに積もった欲求が押さえられないと思った時から語来は殺しの努力をはじめた


語来は人の人生を終わらせることに抵抗はなかったが自分の人生を終わらせることには抵抗があった


自分の見ている世界が全てであり自分の死後に自分が見ることの出来ないかも知れない世界のことなど興味がなかったし自分が世界を見れなくなるかも知れないことや自我が消えてしまうかもしれないことには恐怖があった


人は殺したいけど自分は死にたくない


人を殺したとしても法を掻い潜るだけの殺しの実力を手にいれる努力を始めた



その結果、指紋のない掌

力、速さ、手段のシミュレーション能力、など彼が必要と感じたものを手にいれた



そして[殺せる]と判断した時点で彼はフリーの殺し屋を自認し


先日はじめて人を殺した







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