兇人 語来 仕形
[前書き]
その男 兇人
フリーの殺し屋と自称する語来 仕形かたらいしかたは依頼もされず今日も自分の為、人を殺す
[なんで殺すかって?自分にとって大事な人なら人だけど
特に関係ない人や関係あっても邪魔な人はもう人じゃない
君だって遠い海の誰か知らない人がいま戦争で死んでるのにいまそれについて考えてはいないだろう?そして自分に関係あっても自分の邪魔になる人を殺さないのは法律や綺麗事や建前の道徳心 あとは単純に出来ないからだろう?僕は殺すよ、思うがままにだって出来るようになったんだから.....]
法律や綺麗事や建前の道徳心で殺しはご法度ならば
敢えて綺麗事や建前の道徳心で殺しをしよう
語来仕形
この男の名前だ
今 語来は50代女性の家でその女性をまさに殺そうとしていた
[私が何したっていうのよー!!!]
女性の泣きながらの怒号が響く
[なんで殺すかって?自分にとって大事な人なら人だけど
特に関係ない人や関係あっても邪魔な人はもう人じゃない
君だって遠い海の誰か知らない人がいま戦争で死んでるのにいまそれについて考えてはいないだろう?その涙はただ今殺されたくないが為の涙だ、そして自分に関係あっても自分の邪魔になる人を殺さないのは法律や綺麗事や建前の道徳心 あとは単純に出来ないからだろう?僕は殺すよ、思うがままに だって出来るようになったんだから
本当に今まで我慢してきた、でも頑張って殺しの技術を鍛練してきたのは己の我を通す為さ、
僕は綺麗事と建前の道徳心をもって君を殺すよ、
仕事場で日々イビり倒してくれてる君は僕にとって邪魔だし、僕にとって君は人じゃない
そうだな、綺麗事でいうならもう君にイビられ辛かった日々への僕の気持ちへの供養と
建前の道徳心なら
他の誰かがもう君にイビられませんようにかな?
さよなら]
語来が微笑むと女性の首がネジ切れた
そして語来は金品を奪うとその場を後にした
これを語来はフリーの殺し屋活動と自認していた
多くの人はこの語来を狂っていると思うだろう
語来はそう思われるだろうことも自認していてそれでもなおどうでもよかった
自身が自身を許せるならばそれでいいし
他人から狂っていると思われるであろうその性格は彼にとっては許せる範疇であった
むしろこの自分の性格、生き方を好んですらいた
これは兇人、語来の殺し日々を紡ぐ物語である