表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

建て直し決意しました

連続アップです。

 「君達見ない顔だね~新入生?」

 「はい、そうですが……」


 話しかけて来たのは上級生と思われる三人の男だ、見るからにチャラそうな感じだ。


 「そかそか~こんな所でお散歩なんかしてると迷うよ~」

 「そそ、俺達が案内しようか?」

 「いやけっこうです。行こうかリオナ」

 「う、うん」


 俺はリオナの手を握って連れて行こうとするが三人の上級生はそれを阻む、まぁ予想の範囲内だがね。


 「随分かっこつけるね~それと君達の身分は何かな?」

 「共に平民ですが何か?」


 すると三人は馬鹿にしたように笑う、まったく不愉快な奴らだ。


 「平民ごときが貴族の最上級生に逆らうとは感心しねぇな」

 「そうだな、この娘おいてお前はどっかいけよ」


 いきなり口調を変えてきて置いていけとか……誰に向かって言っているのかわからせてやらねぇと。


 「断るね、つかあんたら不快だわ~」

 「最上級生にその口の利き方はお仕置きの必要があるね~」


 俺はテンションが上がってしょうがなかった。

 何しろこの状況でこいつらボコっても多分こいつらは恥ずかしくて泣き寝入りするだけだろうから心置きなくやれる。

 ふふっ、糞餓鬼どもがちょっと遊んでやるよ。


 「言っとくけど俺ここの二十五席だから謝るなら今のうちだな。そこの貧乏くさい女も素直についてくれば痛い目に合わなくて済むのにな~」


 横にいる二人もリオナをエロい目で見る。 

 貧乏くさいとか俺の嫁候補を侮辱するとは……許さん……


 「フレア!」


 まず一人にあてる。第五位階の黒魔法だ。


 「ぐぁぁぁぁ……」


 取り巻きAが爆風とともに吹っ飛ぶ、口ほどにもない。


 「なんだこいつ……フレアを無詠唱だと……」

 「ルナティックウェーブ!」


 これは不規則な波動によりダメージを与える第六位階魔法だ。

 当然これを喰らった取り巻きBはノックアウトだ。


 「くっ……調子に乗るな……我が呼びし盟約の迅雷、一つに集え雷鳴の……」

 「遅い!ライトニングバルカン!」

 「そ、そんな馬鹿な!」


 あいつが唱えようとしていた魔法を無詠唱でうってやったのだ。

 これは第五位階魔法だ、二十五席が倒れると近づき挑発し煽る。


 「早く実力見せてくださいよ先輩~」

 「ひっ……化け物……」

 「さっきの威勢がまた聞きたいっす~」


 踊りながら挑発するがどうやら気力がないらしい、これぐらいで情けない……


 「ひっ……」

 「話にならないっすね~」

 「ルナティックウェーブを無詠唱……」


 見ていたリオナが驚愕しているようだがかっこいいとこ見せれたかな。


 「とりあえず先輩名前聞かせてよ」

 「お、俺はナディ・ジオポンティだ……」

 「とりあえず俺やリオナに言うべきことは?」

 「お、俺が悪かった。」

 「それだけ?」

 「えっ……」


 まったく……俺を不快にさせておいて土下座もないのか……それとリオナを馬鹿にしたんだしジャンピング土下座ぐらいはしてもらわないと気が済まないんだが……


 「ここで土下座!そうしないと追加制裁だな~」

 「そ、それは……」

 「クロス、そこまでしなくても……」

 「リオナのこと貧乏くさいとか馬鹿にしたんだし本当は腕の一本は覚悟してもらわないといけなにのを譲歩してるんだよ。だからここで土下座するのは礼儀だよ」

 「クロスったら……でも私はクロスがそういう風に言ってくれるだけでも嬉しいから。」


 リオナが顔を赤らめる。

 顔を赤くするリオナも可愛いな~


 「で、腕一本か土下座か……どっちがいい?別に腕二本でもいいよ」

 「ど、土下座で……」


 ナディは土下座を始めた。


 「しっかり頭地面につけてリオナに謝罪して。」


 こいつのプライドをしっかりズタボロにするところからやらないと。


 「くっ……馬鹿にしてすいませんでした。」


 それでたぶん今こいつは屈辱に燃えて復讐を考えるに違いない。 

 だからしっかり追加の脅しもする必要がある。

 俺は頭を地面につけるナディを手でさらに押して地面でこすりつけ耳元で囁く。

 

 「もし誰かにチクったり復讐なんて考えたら本気で潰すからそこんとこ考えておけよ……お前を追い詰めて社会的に抹殺する方法はいくらでもあるからな……」

 「ひっ……」

 

 恐怖に悶えるナディの髪の毛を引っ張りながら上げナディの目を見る。


 「先輩わかってくれましたか?」


 俺はニヤッと笑いながら言うとナディは精一杯苦笑いしながらわかったと言った。

 こいつの目は恐怖におびえる目をしていたのでおそらくこれが明るみにでることはないだろう。


 「それじゃあそこの二人にもしっかり言って口止めするように!俺やリオナに被害があったら容赦しないからな……」

 「はひっ!ま、任せてください」

 「了解、それじゃあね」


 俺達はナディの元を離れ聞き続き探索した。


 「クロスっていったい何者?六位階無詠唱なんてこの学校の主席でもできないよ~」

 「え、そうなの?主席クラスって第七位階魔法あたりを研究するのが当たり前でたまにその上の八位階やさらにその上を研究とかするのかと思ってた」


 これは本当に思ってましたよ。

 確かに俺達の世代が例外すぎだけど八位階を研究する卒業生は俺達付近の世代なら普通にいたし。


 「いやいや、人類が到達不可の第八位階より上の習得なんて無理だよ~七位階はほんと優秀な生徒がいるとたまにやるらしいけどここ数十年はいないんだよ」


 俺達四四四期生徒が今集結したらジェネレーションギャップが凄いんだろうな……


 「そうなんだーでも実際使えた関係者とか歴代の卒業生でたしかやったのがいたと思ったからさ」

 「そうなの?いつの人?」

 「創立者のルシファー先生とかその妻のリンデント先生、二代目校長のランスロット先生、第一期生の三闘神とか第十期のダークマスター、霊姫、魔法帝、第二二二期生の竜王、三三〇期の埋葬者、四四四期の精霊王、悪魔帝、魔女飼いとかさ。」


 他にもアークルの奴の話で七七七期に魔神と大賢者、戦刀姫なんていう凄いのがでたらしいな。


 「クロス、それみんな伝説の人ばっかだよ……」

 「そうなの?」

 「それに竜王や精霊王、悪魔帝がここの卒業生なんての私初めて聞いたんだけど……」


 あ、そういえばあいつら名前変えてたな。


 「ははっ、そうなのか。けっこう有名かと思ってたよ。」

 「そんな事実は有名じゃありません!まぁ魔女会は英雄だから授業で良く習うけど四四四期の卒業生なんて話なかったと思うしあんまし大っぴらに言わない方がいいかもね。」


 魔女飼いは一部の中での異名であり魔女会が周りに名乗った異名だ。 

 しかも名前だしてないし性別も偽っていたから当然か。


 「今のは俺の全部妄想だから流してなははっ」


 余計な事を言うもんじゃないな、普通に有名だと思っていたけど有名ではないんだな、昔はランスロット先生が校長で卒業生名簿を閲覧できたし強かった人の話もしてくれたけど今はいないし名簿も閲覧できないのかもしれないな。


 「別に他言はしないから私だけには教えてくれてもいいよ」

 「いや、教えるも何もそれは全部俺の妄想であってだな……」

 「つれないこと言うなら周りに大声で……」

 「わ、わかったからそれはやめてー」


 これは面倒になったな。まぁいいか。

 もしリオナを嫁にしたら自分のこと話すんだろうし。


 「まぁたまに戯言を言うかもしれないからそれを耳にいれておきなされ」

 「はぁーい」


 リオナと引き続き外を回った後は校舎の中に入った。

 入ると色々変わってはいたが造りや構造自体は変わっていなかった。

 ルシファー先生の作った永久機関は今も健在だ。


 「とりあえず回りますかね~」

 「もしかしてどこに何の教室があるとこか熟知している感じ?」


 リオナは目をギラギラ輝かせる。

 残念ながら構造はわかっても現行の各教室やその他施設はさすがにわからんのです……


 「残念ながらほとんどわからないんだ……」

 「そうなんだ!さすがにクロスもわからないことぐらいあるよね。なんか安心した」

 「安心?」

 「だってクロスさっきから完璧超人過ぎてたからさ~だからちょっと安心したの」


 なるほど、でも俺は完璧超人どころか欠陥品なんだけどな。


 「さてどうするか……」


 どうするか考えていると後ろから上級生に声をかけられた。


 「あらぁ~あなた達新入生かしら?」


 話かけてきたのは長い紫髪の女性でリオナとはまた違う美しさがあった。


 「あなたは?」

 「私は二年のニーナ・エバディーラよ~あなた達二人は?」

 「俺はクロス・アステック、こっちはリオナ・ハイクレアです」

 「よろしくお願いします」

 「よろしくね~」


 優しそうな感じが漂ってている、美人が話しかけてくるとテンションが上がるな~


 「それで俺達に何か用です?」

 「二人でこんなとこ見学してると絡まれるし面倒よってのを忠告にね」

 「それはありがとうございます。でも私にはクロスがついていますから大丈夫です!」


 リオナは俺と腕を組んでそれを見せつけるように言う。

 ちょっ、胸が……リオナさんよまだ心の準備が。


 「ふふっ、かわいいわね、でもあなたそういうのはちゃんと正式にカップルになってからやりなさいね」


 ニーナが苦笑しながら言うとリオナも顔を赤らめ俺から離れる、どうやら俺達の関係を見抜いていたようだな。


 「あなたたち平民?」

 「そうです」

 「そっか、ならあなたはしっかりこの子を守ってあげなさい!リオナは可愛いし貴族でも狙うのがいるだろうからね」

 「もちろんそのつもりですよ~」


 それを聞いたリオナはまたも顔を赤くする。

 ここにいる餓鬼どもに負けるつもりなどないからな、今なら軍隊とやっても負けないな。


 「よかったら私が案内しようか?」

 「いいんですか?」

 「ええ、大丈夫よ。あなたたち2人だと面倒に巻き込まれる可能性があるからね」

 「助かります」


 絡んできた奴は当然ぶちのめすが何回も来られると面倒だからな。

 それに美女のエスコートは素直に受けるのが俺だ。


 「それじゃあいき……」

 「あれニーナさんここにいたんですか?」


 俺達の元に来たのは一年生だった。


 「クリューネ君……」


 クリューネと呼ばれる男は紅い髪で少しチャラそうな感じだ。ニーナも少し怯えているようだが……


 「ニーナさんこの人は?」

 「あなたと同じ一年生のクロス君とリオナちゃんよ」

 「へぇ~君達もしかして平民?」

 「ああ」

 「ははっ、どうりで貧乏くさいと思った」


 周りの一年生も馬鹿にするように笑う。

 相変わらずこのくだりは不快だ……今度こそ絞めるか。


 「それで君はニーナさんの何なの?」

 「俺はダンファームライン伯爵家の嫡男のクリューネ・ダンファームライン、そこにいるニーナはエバディーラ男爵家の長女で俺の未来の女の一人だよ。まぁニーナは綺麗だし優秀だし親同士も知り合いだからね」


 あっ!?なんだこいつ?

 聞いてねぇことまで長々と喋りやがって……


 「ニーナさん行くよ!」

 「でもこの子達の案内をね……」

 「またお仕置きが欲しい?」


 クリューネが笑いながら言うとそれを聞いたニーナが怯える。

 顔から血の気がなくなりせっかくの美人が別人のようだ。

 はて?お仕置きだ?

 俺はぷつぷつとイライラのボルテージを加速させていた。


 「ほらせっかくの美人が台無しだよ。大丈夫、俺の言うこと聞けばお仕置きはしないし家も安泰だ。約束通り卒業までは処女を奪わないしさ」


 プツンと俺の中で糸が切れた。 

 こいつを敵と認定した、先生はいないし俺を止められる強者は今ここにはいない。

 少し派手にやらせてもらおうか。


 「ごめんね、二人とも今日は……」


 俺はニーナを無言でこちらに引っ張った。


 「クロス君?」

 「ん、お前何してんだ?それは俺の物だぞ!」

 「もうお前黙れよ……」


 クリューネの顔面を軽く殴り吹き飛ばした、さっきの下種発言は絞めないと気が済まない。


 「く、クロス君!」

 「ニーナさんは下がってて!」

 「駄目よ、彼に逆らうのは……」

 「大丈夫だよ、もうあなたを怯えさせなんかしないから。あなたは俺が守る!」


 女を物みたいに扱うゴミはキツイお仕置きをせねばいかんな。


 「クロス、ニーナさんは私が見ておくね。」

 「うん、よろしくリオナ。」


 殴られたクリューネが起き上がるとイケメン顔が少し腫れていてブサイクになっていた。当然激昂していた。


 「てんめぇ!誰に向かって手をだしたかわかってるんだろうな?平民風情が伯爵家に手をだしてただで済むと思うなよ!」


 クリューネとその取り巻きが戦闘態勢に入る、魔女飼い様に手を出して無事で済むと思うなよ……


 「付属性序列三位の俺に喧嘩売ったこと死ぬまで後悔させてやるよ。平民ごときが貴族に盾突くとどうなるか……見せしめの時間だお前ら!」


 平民とか貴族とか本当に不快なゴミどもだ……魔女飼い様が直々に教えてやんよ。


 「来たれ氷の眷属、来たれ凍てつく冷気よ我に集…」


 第四位階を詠唱するあたりただの雑魚だな。まぁ打たせないけどね。


 「フリージングダスト!」


 俺は六人いる取り巻きの一人を氷付けにした。

 当然それを見た周囲は驚きを隠せずクリューネも呪文が止まった。

 これは第六位階魔法だ。


 「第六位階魔法を無詠唱……」


 ニーナも驚いているようだ、さて守るとか言った以上かっこいいとこ見せようか、テンションが上がったし高位五連続魔で決めるか。


 「ルナティックウェーブ!」


 第六位階だが1人ずつ加減して当てる。当然一発だ。


 「ライトニングバルカン!」


 第五位階の雷攻撃だ。


 「エナジーエクストリーム!」


 エネルギー弾を放出する第六位階魔法だ。


 「ダーククロス!」


 闇の十字架を相手に当てる第五位階魔法だ、まともにやったら人を殺しかねないので威力はもちろん最小限だ。


 「カオスドライブ!」


 混沌を具現化し相手はとぶつける第六位階魔法だ、これでクリューネ以外は倒したが後遺症は残らないよう全部三割弱に抑えた。


 「き、きさま……い、いったい……な、何者だ……」

 「お前みたいな身分でブイブイ言わしてる奴を教育しにきたんだよ!まったく汽車から不快なことだらけだ……」


 俺は魔法剣を取り出した、昔同級生で主席だった精霊王バヤルドに教えてもらい会得した魔法剣だ。


 「ま、魔法剣……クロス君あなたいったい……」

 「く、来るな。俺に逆らうとどうなるか……」

 「俺に盾突いたらどうなるか先に教えてやんよ!てめぇは断髪式の刑だ!」

 「ひっ……く、くるなぁぁぁぁぁ!」


 クリューネの断末魔と共に俺はクリューネの髪を坊さんヘアーに変えた、うん、さっぱりだ。


 「俺が再び建て直してやるよ……」


 俺は胸にそう刻むのだった。

 腐敗し弱体化したこの学校を俺が前のように戻す、こんな貴族だけが威張るような学校はレインズ魔法学校のあるべき姿ではないからだ。


魔法の位階の説明についてはもう一つの作品に書いておりますのでそちらも是非お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ