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久しぶりの母校

久しぶりに投稿します。

 「やぁ随分遅かったね」


 上から見下したように腹が立って絞め殺したくなるから見るのはやめてほしいものだ……


 「まぁな、知り合いになった子と話をしていたら遅くなったよ」

 「ふん、どうせ平民の女だろ」

 「よくおわかりで」


 相変わらず不快な奴だ、やはり一回絞めればいいのかな?


 「あ、平民でも可愛い子は貴族が持っていくことが多いからあんまり逆らわないほうがいい。入れ込むと逆にショックがでかいぞ」

 「忠告どうも」


 そんなことになったらそいつの家ごと燃やしてやるけどな。


 「ところで君はさっきから僕に対する尊敬のまなざしが足らないと思うんだが君はそこんとこはどう考えている」


 いかん……ハエが俺の食べる物にたかった時並みに腹が立つ……ちなみにそういう時そのハエはしっかり撃墜している。


 「貴族だろうが平民だろうが同じ学友だろ?」


 相手は糞餓鬼だしここは中身おっさんの自分が大人にならないとなという自制心を働きかけ抑え込む。


 「なっ、君はまだそんなことを……」

 「ははっ、考えてもみろ?家が偉いだけでお前が偉いわけでは決してないだろ?それなのに尊敬とか無理だろ?」


 実力のあるやつは別だが親の七光りで威張ってくる奴を尊敬とか何考えてやがるんだか……


 「家が偉いんだから当然その家に対して敬いの意を込めて尊敬をだな……」

 「それはお前の考えだろ?俺に押し付けられても困る。俺は尊敬できる者にはするしできないものにはしない。それ以上それ以下でもない」


 当然だ、家だけぼんぼんの糞餓鬼を尊敬しろなんて無理な話だ。

 これでも元貴族だし俺のプライドが死んでも許さないわ~


 「これまでの侮辱、お前学校についたら覚えておけよ!」

 「俺は当たり前のことしか言っていないし来るなら叩き潰すまでだな。」

 「その威勢がどこまで続くか楽しみだよ、僕はこれでも第三位階魔法までは完全習得しているんだ。お前なんかよりも優秀で選ばれているのさ」


 第三位階だ?嘘だろ?

 俺が十五の時はもう人間の限界とされる第七位階魔法を使えたし中等部入った時は第五位階あたりを習得していたな。

 俺は少し特殊で人より早かったがラクティですら十五歳の時は第五位階まで使えたというのに……


 「なぁ毎年主席が卒業研究で使う魔法って第何位階なんだ?」

 「たしか第六位階だな。だいたい主席クラスは第五位階まではほぼ全部マスターしてて第六位階を卒業研究に使用するんだ」


 その言葉を聞いて俺は落胆した。

 そうか……レベルが駄々下がりしているんだな。

 俺の代は特殊でアークルとバヤルドは第十位階の上をいく神魔法を、俺は第十位階の魔法の研究し、他の三人は第八位階魔法の研究をしていたはず。

 俺達が異常すぎただけでだいたい俺の時代の主席は第七位階もしくは八位階の研究をしていた記憶がある。


 「お前はどうせ平民だし第三位階ぐらいまでは習得しているんだろうが貴族は同い年で第五位階まで足を踏み入れたメンバーもいると聞いてる……お前がトップ十になるなど無理な話だ」


 うん?人間の限界を超えて第八まではフルマスターして第九は大抵使えるし第十位階もいくつかは使えるんだがな。

 もしかして今学校入れば最強は自分になるのか?


 「まぁ入学して色々見ないと何とも言えないな、それに平民だから伸びがないわけではないだろ?」

 「ふん……まぁそうだな、平民でも卒業する頃には引っ張りだこにはなるからな。お前も上を見て実感したほうがいいタイプだ、同じ相部屋として忠告しておくよ。」


 アランの勝ち誇った態度に脳内で何回も絞めたがまぁいい。

 俺は忠告なんざしてやらないし俺は下を見て絶望するんだと確信したよ。

 リオナあたりを育てて貴族を蹂躙するのも悪くないな。


 次の日の朝俺は目を覚ますと景色は昔と変わらない山の中を走っていた。


 「そうか……ここらへんは昔と変わらんな。」


 時代が変われど昔の面影は残っている、あの時ラクティの奴と一緒に列車での風景を見ていたのを思い出す。

 あと二、三時間で到着だな。

 俺は着替えて準備を済ませ食堂車でコーヒーを飲むことにした。

 ちなみに部屋でも食べれるがアランと飯を食べると気分を害しそうなので食堂車に向かった。

 貴族だろうと大抵の生徒は部屋で飯を食べるので食堂車はそんなに人がいない。


 「これは好都合だ」


 コーヒーを注文すると黒髪の巨乳が俺の元に来る。


 「お、おはよークロス」

 「おはよーリオナ」


 昨日仲良くなったリオナだ。

 どうやらリオナも食堂車で食べるようだ。


 「リオナもここで朝食かい?」

 「うん、というか覗いたらクロスがいたから来ちゃった~部屋で食べるよりクロスと食べたほうが絶対楽しいし」


 ぐはっ、まったく、またも逆ナンとは……俺を落としにきたか、よし乗っかろう。


 「ははっ、まぁそれは否定できないね~何食べる?」

 「あんましお金使いたくないからね……」

 「昨日みたいにだすから好きなものを食べなさいな~」


 レディに飯代を出させないのは紳士の務めだ。


 「いやいや、そんなつもりでクロスとご飯食べにきたわけじゃないから!それにそれじゃあ私がクロスにそれ目的で近づいた悪い女になっちゃうでしょ」

 「そんなこと俺は微塵にも思ってないから大丈夫よ、それにだしてあげたいから出すんだし」


 その為にお金を蓄えていると言っても過言ではない、気に入った子とのご飯だったら全然奢りますわ~


 「だーめ、クロスとはもっとちゃんと仲良くなりたいから今回は自分で出します。クロスだって私の前でかっこつけて多少無理してるんだろうし毎回そんなごちそうになんて悪くてできないよ。」


 いや~いい子や~

 うん、別に無理はしてないけど今回はリオナの意見を尊重するか。


 「わかった、でも今度またおごらせてね。真面目にお金にはそんなに困ってないし。」

 「うん!じゃあ今度お願いするね。」


 アーニャはリオナの爪の垢を飲ませれば多少はまともになるかもしれないな。

 リオナと喋ること数時間、到着前にはお互いに部屋に戻り少しすると汽車はレインズ魔法学校へと着いたのだ。


 「懐かしい……」


 俺は思わずそう呟いてしまった。

 かつて学んだ学び舎に俺は帰ってきたのだ。昔の記憶が蘇る。

 たしか中等部一年の最初からアークルとバヤルドにくっついてわずか一ヶ月で中等部制圧、中等部三年の時は高等部を制圧し高等部三年の時は俺達六人に逆らう奴は誰一人としていなかったな。

 もうあいつらはいないがまた伝説を作りたいものだ。


 先生らしき人に連れられていかされた場所は大きな講堂だった。


 「俺はこの学校の教員であるアステア・クリスキンだ。」


 年は三十代後半ってとこかな。そこそこイケメンの先生といった所だ。


 「これからお前たちのクラス分け表を映し出す、それを見たらここをでて学校の寮へ行け。ちなみに寮はクラス別に分けてあるぞ」


 アステアが表を映し出した、どうやら五クラスはAからEの表記で実力順ではないそうだが……さて俺は……


 「クロス私達Dクラスだね。やったね!私達一緒だよ~」


 リオナは隣で歓喜し俺の手を握る、嬉しいのは俺の方だよ……神は俺を見捨てていないそうだ。


 「一緒でよかったよ……ホッとした」

 「うんうん、それは私もだよ。」


 リオナはとても上機嫌だ。

 しかし俺はクラス名簿を見ると少し落胆する……そうアーニャやアランも一緒なのだ。

 まぁリオナと一緒だしまぁ良しとしよう。


 クラスがわかり俺達は寮へと移動した。

 色々懐かしい……ラクティと一緒にあの二人に接触したのもこの時だ。

 あの時は汽車に乗っている時からオーラでわかっていたから仲良くなるほかないと思い話しかけたら同じクラスでその後はパラダイスだったな。


 「私は寮長のワズです、男子の部屋は階段左側で女子の部屋は階段右側になっています。一階は共用の談話室ですがいかがわしいことが発覚すると罰がくだりますしご両親に連絡がいきます。特に行き過ぎた不純異性交遊は貴族だろうが容赦なく罰する決まりになっています」


 どっかの偉い貴族の息子が何年か前この学校でそれで罰を受けていたな。

 というかそっち関係は容赦ないのはそれで学校の質が下がるのは単純に問題だからだろうけど。


 「とりあえず一人ずつ名前を呼ぶので呼ばれたらこの番号札を受けとってください、この番号が部屋の番号になります。部屋はそれぞれ一人部屋です、それと今はここには来ないようにしていますが上級生もいますので失礼のないように」


 俺達はそれぞれ番号札を受け取り部屋へと荷物を運んだ。

 部屋は一人で住むには充分なスペースで流石は選ばれた者だけが入れる学校なだけあるな。


 「今日から約三年間か……」


 俺は荷物を置いてひと段落つけたら部屋をでた。

 この後校舎案内してくれる上級生がくるだろうけど自分で見たいからな。


 「さてと……まずは外からかな……」


 俺は外に出ようとするとリオナが談話室で一人人座っていて俺を見かけるとすぐさまこっちに来たのだ。


 「クロス!」

 「どうしたの?」

 「この後上級生が案内してくれるみたいでさ、一応ここに来て待って見たけど貴族組は結構グループができちゃってて路頭に迷ってたの……」


 平民ですかなんて聞けないからな。

 それに貴族の方が割合は多い、ただ貴族といってもランクはあるし低いランクの貴族もいる。

 まぁ平民よりは上だがね。


 「今回は一人で色々回ろうかと……」

 「クロスぅ~」


 はい反則、その顔はまじ卑怯。

 そんな泣き顔されたら断れないじゃん。

 というかこの子俺に気があるよね?

 

 「冗談だよ、一緒に回ろうか。」

 「やった~」


 リオナはとても喜んでいるようだ。

 しかし何でこの子こんなになついてくれているのか謎やな。


 「でもクロス二人で回るって言うけど道わかるの?」

 「うん、たぶんわかるかな」


 見た感じ校舎の外観はそのままだ。

 何しろ校舎内の魔法の仕掛けはルシファー先生の永久機関でランスロット先生も常に校舎の手入れを怠らなかった。

 ただもうそのランスロット先生いないみたいだけどちゃんと手入れできているのか?

 俺はリオナを連れてまずは外観を回った。


 「この先は崖だから近づいちゃ駄目だよ、後あっちの森は夜は危ないよ」

 「凄い、というかクロス何でそんな詳しいの?」


 元OBですぞリオナさん。

 四百年以上経とうがここらへんは変わってないのですよ。

 ただそんなことは言えないので……


 「汽車から降りる前から色々見てたんだよ」

 「なるほどね~」


 校舎内ではさすがに自重かな。

 外を歩いていると上級生である生徒達と接触した。



こっちも進めていこうと今更ながら思いました(笑)

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