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転生の時

ぱっと思いついたので投稿です。

 「うん…ここは?」


 俺はあたりを見渡すとそこは周りがピンクのもやのかかる不思議な空間だった。


 俺の名はトピオ・クリスルパレス、まぁ魔法使いだ。

とある時代に生まれ魔法を学ぶ名門学校に入った、そこそこ強かった俺は卒業後とある地域で魔導士狩りをしていた勢力から魔導士を守るための戦いに身を投じ魔女会という組織を作った。

 自身は魔女飼いと名乗りその勢力を打倒し、国を作り最後は未知の神なる力に手を出し身を滅ぼした。

 最終的に自身のよく知る数人の化け物のように人間の域を超えることはなかったがそれでも大きな力を持った俺は死に際に転生の魔法を保険でかけていた。


 「長い事眠っていたな、そろそろ転生か?」


 この空間はおそらく現世ではない事は確かだ、つまりまだ天国に俺はいる。


 「ハロー」


 いきなり俺の前に現れたのは黒髪のマントを纏ったイケメンだ。

テレポートするかのように違和感なく目の前に現れたので思わず驚いてしまう。


 「うわっ!いきなりびっくりさせないでくれ……てかあんた誰?」

 「つれないこと言うんじゃないの!まったくレインズ魔法学校の創立者に向かってその口の利き方は見過ごせんな~」


 その言葉に俺は反応する。俺の母校の創立者だと……


 「ま、まさかルシファー先生?」

 「いかにもだ。」


 宇宙最強の神に等しい存在である二十柱のリーダーにしてこの世界を作りし黎明の王だ、俺が通っていたレインズ魔法学校の創立者で初代校長だが俺の時は二代目だったのでこうして話すのは初めてだ。


 「これは誠に申し訳ありません。それで私にいったい何の御用ですか?」


 俺は跪き頭を下げる、流石に分をわきまえる必要があるだろう。


 「そんな堅苦しいことはせんでいいさ」

 「いやしかし……」

 「私が誰だかわかっているならお前の態度は自然と改まるだろうし問題ない」


 俺は頭を上げて立ち上がる、そこそこ強かった俺でさえ所詮人間を少し超えた程度……同じ二十柱で星一つ簡単に壊すことが出来ると豪語していた二代目校長ランスロット先生でさえルシファー先生の足元にも及ばないらしく俺はルシファー先生の前ではただのハエ……いやミジンコ同然だ。


 「それで先生ここは天国ですよね?僕に何の御用ですか?」


 思わず僕なんていう言葉が出てしまう、俺の舌は実に利口である感心してしまう。


 「本題に入るか……まずここは死後の世界だ、お前は昔死んでいるよな?」

 「ええ、それで先生が僕にお声かけをしたということは転生の時が来たということですかね?」


 とうとうきたか……あれから随分待った気もする、途中同級生の悪魔帝アークルの奴がこっちに来た時は随分と暇つぶしになったがあいつは死という概念がそもそもないから現世の体の構築だけ済んだら帰っていったし。

 というか死後の世界で死んだ者に接触できる者は死の概念を超越したアークルと自由に行き来できる宇宙の支配者たるルシファー先生ぐらいだ。


 「察しがいいな、お迎えの時間が来たんだ。というか無理やり引き延ばしていたんだがな~」

 「随分遅いとアークルも不思議がっていましたがあなたでしたか……」

 「ごめんちゃいちゃい」


 おいおい宇宙の支配者がそんな言葉使い辞めてくれよ……調子狂っての……


 「それで僕が死んでから何年後の世界ですか?」

 「四五〇年後ぐらいかな~私も色々あって現世には行けなくてな……ランスロットや妻に全部まかせっきりでな……」


 妻というのは副校長をやっていたとされる二十柱の一人でナンバー二のリンデント先生だ。


 「そういえば僕の生きた時代もランスロット先生が校長でルシファー先生はずっと復活待ちでしたよね?」

 「その通り、ちょこちょこ復活しているのだが私にも事情があってね」


 確か二十柱全員の確立の為だったかな、まぁ俺には関係のない話だ。


 「とりあえず十五歳の少年に転生する準備は完了しているからよろしく」

 「もう準備完了な感じですかい……しかも十五歳からとか……」


 正直気持ちはもうおっさんなんだよな~

 ちなみに享年は三十五ぐらいだ。


 「前世のお前と同じ顔だ。しかも転生したらそ生まれてその時からの記憶がそのまま引き継ぐようになってるから十五歳の体に転生しても問題ない。」

 「十五歳までのその人格はどうなるんですか?」

 「記憶を抜いたお前みたいなものだから大丈夫。というかもう一部転生させているんだ。」

 「はやっ、もう転生させてんのかい!」


 仕事早すぎ、というかこの人勝手に何やってるんすかね……まぁお待ちかねの転生タイムだし断る理由もないが……


 「では早速転生させるぞ~」

 「よろしくお願いします~」


 俺の周りが輝きだし俺を包み込む、やっとだ……あの時の続きがやっとできるのだ。

 今度こそあの力を手により高みへ行くのだ!


 「さぁ再スタートだな……いくぞ俺……」


 ドキドキするのを無理やり抑え目を瞑る、光が包み終わると意識が消失した。


 光がその場を包むとトピオはそのまま現世へと飛び場が静寂になり一人その場に残ったルシファーは囁いた。


 「頼むぞトピオ……お前の活躍をここで楽しみにしているぞ」


 ルシファーがトピオを転生させるのを遅らせたのはこの時代に送り込む為だった、トピオのいた世界は自身を含む二十柱が介入しておらずその世界を助けてもらうという思惑があったのだ。


こっちの更新は少し遅くなるかもです。

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