ハロウィンパーティ!
おはようございます。朝になりました。ご飯も食べました。準備も整ってます。今日はハロウィンです。この世界でも『trick Or Treat!お菓子をくれなきゃいたずらするぞ!』の文化(?)はあるそうですよ?流石乙女ゲーム!その他、クリスマスやなんやかやのイベント系もあるみたい。恋愛イベントって大事だよね。(白目)いやあ、楽しみだわ。仮装してる人いるのかな?
「エシリアです。あと半時で出立ですが、準備はできていますか?」
「もっちろん!準備は万端!」
「朝からうるさ…ゴホン。騒がし…コホン。とにかく静かになさってください。落ち着いて、どうどう…」
「私は馬じゃないよ、わかった、落ち着くから!」
「リリィ様、エシリア、出発が早まったそうです、南門へ行ってください。」
あれ、ちょっとはやまった?まあいいか、南門へ、レッツゴー!
「「おはようございます。」」
「今日は、ハロウィンのお祭りがあるのですよね!絵を見たら、お買い物してもいいですか?」
「護衛からはぐれないようにな。気を付けるんだぞ。」
「ありがとうございます、約束は守ります。」
やっったぁぁぁ!遊べる、遊べるよ!
馬車に揺られること三十分。街に、念願の街に、着いたよ!お祭り騒ぎだね、いかにもカーニバル!!って感じかな。最初に絵を見に行くとのこと。
「ここだ。」
さぁ、真相はいかに?
「おはようございます。お望みの絵はこちらでしょうか?」
「ああ、そうだ。ご苦労だった。」
「これですね。私の知っているカトレアとそっくりなので、同一人物である線が濃厚ですね。」
フラグが立ってしまった。そんなことは今はどうでもいい。サクッとすませてお祭りに行きたい。とにかくお祭りにいきたいの!
「この件については家でまたゆっくり話し合おう。リリィたちは先に街で遊んでいていいぞ。」
おっし、許可ゲット!
「ありがとうございます、では、また。エシリア、行こう!」
店から出たとたんに、
「trick Or Treat!お菓子をくれなきゃいたずらするぞ!」
「はい、どうぞ!ハッピーハロウィン!」
「お姉ちゃん、ありがとう!」
「リリィ、いつそんなものを持ってきてたのよ。」
「こっそり厨房を借りて作ったの、おいしいよ?食べる?」
「こっそりって…まあ、食べるけど。意外とおいしいわね。」
「意外とって何よ、意外とって!ほら、さっさと露店でお菓子とか買うわよ!あ、あそこにおいしそうなお肉が!」
「まったくもう」
美味しそうな串焼きの牛肉のステーキっぽいものと、焼き鳥っぽいものと、ベーコンっぽいものの櫛を購入。そのほかにも串揚げを買いました。うん、おいしい。絵を見るのに意外と時間を取られたのかな、今はお昼時。露店がにぎわってる。
「エシリアの分も!はい!」
「うわ、これ美味しい。」
ほらね、美味しいでしょ!
「嬢ちゃん、いい食べっぷりだなぁ!サービスで、これやるよ!」
色々な物をもらってしまった。美味しくいただきます。
「世にも珍しい、魔石だよ!今なら革袋も無料で付けたげるよ、早い者勝ちだ!」
魔石?!ファンタジー!
「おねえさん、それいくら?」
おかみさんのような人が売り子さんをしている。迫力がすごい。
「小銀貨五枚だよ、お買い得だよ、お買い得!あんた、可愛いからね、今日はハロウィンだし、特別に小銀貨四枚に負けるよ。これと、これが対になってるから、そちらのお嬢さんとお揃いでどうだい?」
「お姉さん、ありがとう!二つ買うわ。その、対になってるっていうやつ。」
「はい、まいど。あなたにも、魔石のお導きがありますように。魔石っていうのはね、困ったときに持ち主を助けてくれるっていう言い伝えがあるのさ。ハッピーハロウィン!」
ファンタジーのにおいがするね。こういうのを求めてたの!
「エシリア、はい。おまもり。お揃いだよ。対になってるんだって。」
「聞いてるわよ。ありがとう。きれいね。」
この後、いろんな飴玉やお菓子を買った。もちろんお土産もね。お母さんにもお姉さまたちにも、お父さまにもお菓子をもらえたし、楽しい一日でした。
お金の価値や時間などは後でまとめます。