今日は楽しいピクニック♪
「お姉さま、着きましたよ!」
今日は快晴。日頃の行いがいいからね。お姉さまを早朝に起こすほど私は鬼畜じゃありません。休ませようとしてるのに逆効果でしょ。だから、私が風魔法でお姉さまたちを馬車に乗せた。最近魔法を習得したからね。魔法って便利だ。使いたかったし。ファンタジー万歳!長年の夢がかなったよ。そんなことを考えてたら、お姉さまたち起きてた。
「「リリィ、おはよう。なんで私たち馬車にいるの?」」
仲いいね、この二人。
「私が風魔法で動かしたんですよ。すごいでしょ?」
「それで、お父さまおご機嫌がよかったのね。」
父よ、バレバレじゃん。魔法練習したの、秘密って言ったはずなのに。私が魔法使いたいっていうのがそんなにうれしかったのね。まあそこはどうでもいいや。今日は、楽しく過ごさないとね!
「今日は、お弁当作ってきました!食べてください。」
説明し忘れたけど、今は昼。お姉さまたちが爆睡してて、起こす気になれなかったんだよね。いっつもあんなに働いてたし。
「え?これを、リリィが?」
秘密の特訓の成果ですよ。私でもびっくりしたもん。何この出来。幼児とは思えない。前世では卵焼きも満足に作れなかったよ?まだ言ってなかったけど、私今八歳だよ?皆さんは卵焼き作ってたって?他所はよそ、うちはうちです!悪かったね。料理作るのは苦手だったはずなんだよ!味見したらおいしかった。食べすぎるところだった。料理長のレシピと指導と食材のお陰だね。多分。
「いただきます!」
お姉さま方?早速食べてる。お味はどうでしょう?
「お姉さま、おいしいですか?」
「とってもおいしいわ。お父さまに嫉妬されちゃうかも。」
それは良かった。お父さま拗ねるって…あの顔で拗ねるって…まあいい。作ろう、また。
「じゃあお姉さま、ご飯食べ終わったら魔法教えてください!」
お姉さまたちも魔法得意なのよねー。勿論母も。
「いいけど、リリィはお母さまに興味はない?」
リタ姉さま、あえて聞きづらいことを。爆弾は予告してから落とすものですよ?
「あります!」
空気読める私はあえて聞かなかった…訳ではなく忘れてた。母の存在を。だって家にいないもん。家にいない理由は知りたいけど。
「いい、私たちのお母様はね、王様の命令で、他国で外交活動しているの。」
リリア姉さま、それって、要するにスパ…何でもないです。次。次が一番デカイ爆弾。
「いつ?帰ってくるんですか?」
「一週間後よ。」
↑ココ重要。テストに出ますよー。一週間後ね。メモしときなさーい。……一週間後!?早!え、え、え、え、え、え、え、え、えええええええええええええ?
なんかプレゼントとか用意する感じ?そう?そうなの?えええええ?
「びっくりしたでしょ?」
爆弾落とすな!
「、先に言ってください!私、何にも用意してません!」
「そりゃあそうよ。というわけでね、街でお買い物しようか。父様には許可もらってるから。」
よかったぁぁぁぁぁぁ!
「わーい!行きましょう!行きたいです!」
そうと決まれば早速馬車に乗ろう。善は急げ。
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着いた!街来るの初めて!めちゃ混んでる!
「お母さまには何をおくりましょう?」
そこ。最大の疑問。
「私は薬草茶、リタ姉さまは栞。リリィは、ペンとでもインク瓶でも買ったら?どうせなら家族でお揃いにしましょう。家令と、メイドの分もね。使用人全員に買っちゃいましょう。そんな高いものでもないし。」
姉さま、太っ腹だ!
結局、私はガラスでできたインク瓶と、ガラスでできたペンを購入。今流行のものなんだそう。
女子に人気よね。透かし彫り的なものが入ってるし。可愛い。
「いいものが買えてよかったわね、リリィ。じゃあ、今日はもう帰りましょうか。」
「ハーイ」
この後、みんなでご飯を食べて、寝ました。
寝る前に、
「リリィ、今日はありがとう。楽しめたわ。リリア&リタ」
という手紙と可愛いアクセサリーがおかれていた。これ、ずっとほしかった奴だ。知ってたんだね。
眠くなってきた。おやすみなさい。