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試験本番─筆記試験─

ふぅ。朝ごはんも食べ終わったし、いよいよ試験ですね!緊張するなー、魔力量調節して、なるべく目立たないようにしないと。前世は人生途中退場だったから、今回こそは目指せ!平穏な学園生活!

「お嬢様、馬車の準備が整いました」

あ、エシリア。いつもと服装が違う。エシリアも試験を受けるから、今日は私服...なのかな?地味過ぎない?

「OK今行く。ところでエシリア、私服が少し地味じゃない?」

私の服貸せばいいかな、サイズ変わんないし。

「いや、動きやすい方が好きなのでこれで大丈夫です。メイド長に変ではないか聞いたら、特に違和感はないとのことでしたので。それより、お時間が迫っておりますので、急いでください。」

そういうものなのかなぁ。まぁいいや、時間もないそうだし、行かなくちゃ。

「はーい」

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*

「お嬢様、試験会場に着いたそうです。」

早いな。行くっきゃない、頑張ろう!

「今出るね」

変なところ、ないよね。

「受付場所までご案内致します。着いてきて下さい。」

エシリアも一緒に試験を受けることが不幸中の幸いだ。

「エシリア、頑張ろうね」

他の人には聞こえないように、小声で伝える。

「勿論。あなたこそ落ちないようにね」

エシリアも、小声で答えてくれた。

あ、いつの間にか受付場所に着いてた。

「おはようございます。こちらに氏名と試験番号をお願いします。」

羊皮紙のようなものと、羽根ペンっぽいものを渡された。言われたとおりに名前と試験番号を書く。すると、いきなり紙がひとりでに浮かび上がって光り、中からブローチっぽいものが出てきた。

「リリィ・ローゼマリー・フライホルツ様ですね。こちらのブローチを胸の左側につけてください。こちらのブローチが受験生である証と、受験会場への通行証なので、係の者に指示されるまでは決して外さないようお願い致します。指示のない状態で外された場合、強制退場をして頂く場合や試験結果が無効となる場合がありますので注意してください。」

これを外さないようにすればいいのね。ん?さっき、通行証って言った?

「!」

なんか、魔法陣が現れた!よく見て見たら、これは転移の魔法陣。通行証ってそういうことか。ブローチを付けたら発動するようになってるんだね。さすが異世界、ファンタジー。なんてことを考えていたら、もう机についていた。頭の中にアナウンスが流れる。

「受験生が全員揃いましたので、試験開始と致します。まずは筆記試験からです。不正をした場合、転移の魔方陣が発動する仕組みですので、お気をつけください。」

あ、また紙とペンが現れた。しかも強制退場が魔法陣による転移だなんて。凄いなぁ、流石ファンタジー。魔法がいっぱい。あ、そろそろ問題に取りかからないとやばいかも。えーっと、問題は...思ったより簡単だね。実技の方が今年は難しいのかな?とにかく、過去問解いておいて良かった。

+*+*+*+*+*+*+*+*+*+

「試験終了5分前です。」

あ、またアナウンスが頭の中に流れてきた。仕組みってどうなってるんだろう。一斉に発動させてるのかな。終わったら解答用紙ってどうなるんだろう。一つ一つ手作業かな?それとも消えるとか?うーん、気になる。というか、試験終了ってどんな合図なんだろう。やっぱりアナウンスかな?

「試験終了!」

試験終了と同時に解答用紙とペンが消えた。このシステムすごいな。なんかちょっと楽しいかも。何はともあれ、とりあえず筆記試験は終わったし、次は実技だね!









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