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食堂では、ユメが料理を平らげている。
「お腹空いた~おいしい~、まだまだ食べるわよ」
カチャカチャと皿をどんどん重ねていく。
「ユメさん、なんで、あんなに強くユメノがいなくなるなんて思ったのですか?」
「ユメノはサーバントだから……」
「えっ! でも、契約していたよね、ユメノは裏切ったりしないと思いますけど……信じてあげないんですか?」
「ユメノは、最高ランクのサーバントだから、なんでも許されるのよ」
「……それって、サーバントのボスって事?」
「そう言う事、おかわり」
ユメは皿をまた重ねた。
「ユメノに後で詳しく訊いてみなよ、きっと答えてくれるわ」
ユメはそう言って、料理に食いつく。
そこにユメノが来た。
「ユメ、体は大丈夫か?」
「まあ、元気よ」
「元気そうで何よりだ。でも、なぜ、力の強いユメがあんなサーバントにとりつかれたりしたんだ」
「あの、サーバントずるいのよ、アルバムの中に隠れていたの、幼いころの私達の笑っている写真を見ていたの」
「ユメは、時を止めたかったのか?」
「ううん、サーバント達と一緒にいたいって、確かに思ったわ、でも、時が止まってしまったら、その先の思い出にはたどり着けないもの、ただね、写真を見た時、少しばかり思ってしまったの。あのころに戻りたいって、そこを付け込まれたの、ね、ぼうや」
最後は、ジュリアの後ろにいる、サーバントに向かって言っていた。
「ごめんなさい」
「いいのよ、サーバントは、心の弱い所に漬け込む物だもの」
ユメは笑ってそう言った。
「許してくれるの」
「ええ」
「そういえば、メルローは、隕石のサーバントだったのよね?」
「そうだ。ただ、使えるのは、一カ月に一回、ジュリアがピンチになった時でも使えるように、安全そうなサーバントの時は、使わないようにしていたんだ」
「そうだったの、ありがとう」
ジュリアは、メルローに向かって満面の笑みを向けた。
「まあ、あれだ、サーバントとして、主人は大事にしなくてはいけないと思ったからそうしたんだ」
「本当?」
チャニが嬉しそうに笑っている。
「チャニさんとメルローさんは、本当にサーバントなのですか? すっかり悪夢じゃないみたいになっているんですけど……」
「それは、ジュリアといればわかる事よ」
チャニがいたずらっぽく笑った。
「今日は、遅い、各自部屋に戻る様に」
「はい」
ユメノの命令で、部屋に向かった。
「チャニ、メルローって、本当は優しいんだね」
「ええ、私もそう思います」
「ユメとユメノは、ステキなカップルよね」
「ええ」
「……」
ジュリアは眠っていた。
「疲れたのでしょうね、よく眠って下さい、ジュリア様」
「うん」
ジュリアはそう返事して、本格的に眠った。




