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悪夢契約者ナイトメアクライアント  作者: 花言葉
中央のナイトメアクライアント
14/19

6

 食堂では、ユメが料理を平らげている。

「お腹空いた~おいしい~、まだまだ食べるわよ」

 カチャカチャと皿をどんどん重ねていく。

「ユメさん、なんで、あんなに強くユメノがいなくなるなんて思ったのですか?」

「ユメノはサーバントだから……」

「えっ! でも、契約していたよね、ユメノは裏切ったりしないと思いますけど……信じてあげないんですか?」

「ユメノは、最高ランクのサーバントだから、なんでも許されるのよ」

「……それって、サーバントのボスって事?」

「そう言う事、おかわり」

 ユメは皿をまた重ねた。

「ユメノに後で詳しく訊いてみなよ、きっと答えてくれるわ」

 ユメはそう言って、料理に食いつく。

 そこにユメノが来た。

「ユメ、体は大丈夫か?」

「まあ、元気よ」

「元気そうで何よりだ。でも、なぜ、力の強いユメがあんなサーバントにとりつかれたりしたんだ」

「あの、サーバントずるいのよ、アルバムの中に隠れていたの、幼いころの私達の笑っている写真を見ていたの」

「ユメは、時を止めたかったのか?」

「ううん、サーバント達と一緒にいたいって、確かに思ったわ、でも、時が止まってしまったら、その先の思い出にはたどり着けないもの、ただね、写真を見た時、少しばかり思ってしまったの。あのころに戻りたいって、そこを付け込まれたの、ね、ぼうや」

 最後は、ジュリアの後ろにいる、サーバントに向かって言っていた。

「ごめんなさい」

「いいのよ、サーバントは、心の弱い所に漬け込む物だもの」

 ユメは笑ってそう言った。

「許してくれるの」

「ええ」

「そういえば、メルローは、隕石のサーバントだったのよね?」

「そうだ。ただ、使えるのは、一カ月に一回、ジュリアがピンチになった時でも使えるように、安全そうなサーバントの時は、使わないようにしていたんだ」

「そうだったの、ありがとう」

 ジュリアは、メルローに向かって満面の笑みを向けた。

「まあ、あれだ、サーバントとして、主人は大事にしなくてはいけないと思ったからそうしたんだ」

「本当?」

 チャニが嬉しそうに笑っている。

「チャニさんとメルローさんは、本当にサーバントなのですか? すっかり悪夢じゃないみたいになっているんですけど……」

「それは、ジュリアといればわかる事よ」

 チャニがいたずらっぽく笑った。

「今日は、遅い、各自部屋に戻る様に」

「はい」

 ユメノの命令で、部屋に向かった。

「チャニ、メルローって、本当は優しいんだね」

「ええ、私もそう思います」

「ユメとユメノは、ステキなカップルよね」

「ええ」

「……」

 ジュリアは眠っていた。

「疲れたのでしょうね、よく眠って下さい、ジュリア様」

「うん」

 ジュリアはそう返事して、本格的に眠った。

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