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雨より君に。  作者: 吹楽 奏 ・ (偽貍狸)
2/8

いち。

 雨は好きかな。


 雨に沢山濡れるのは、流石に苦手だけど。

 雨の音とか、雨が降った後の匂いとか。

 傘をさせば、傘の中に小さな自分の世界ができるのとか。

 それが何だか、落ち着くんだ。


 雨宿りも好き。

 雨を見ながら、音を聴きながら本を読んだり。

 そう言うの、好き。


 雨宿り……。

 頭の端に残る思い出。


 雨を誰かと一緒に見たいって思いが叶ったときだったから、何となく覚えてる。


 雨の好きな僕。

 五月雨に降ってきた、恋模様。


 ◦◌◦◌◦◌◦◌◦◌◦◌◦◌◦◌◦◌◦◌


 ____キーンコーン……


 どこの学校でも流れるようなチャイムが、終礼を告げる。

 荷物の詰まった鞄を肩にかけ、階段を降りる。


 「響、じゃーな!」


 「うん、じゃーね!」


 今日は学校が早く終わった。

 早く家に帰れる。


 いつも帰ったら本を読む。

 恋愛小説とか、結構好き。

 お気に入りの曲を聴きながらだと、もっと良い。


 「それにしても、」


 お腹が減ったな。

 さっき、ちょっと、ぐぅって鳴った。

 下駄箱のロッカーから靴を取り出して履き替える。

 まだ家まで、バスと歩き、合わせて四十分はあるだろう。


 バスに揺られて十分ほど。

 いつものバス停で止まる。

 ここから三十分も歩かなければいけない。


 「お団子……」


 バスを降りて、いつもは見ない周りを見渡したところに見つけた、ちっさめの店。

 和の雰囲気が漂ってきそうだ。こう言う雰囲気も、好き。

 お店の屋根には、

 

 『雨の花』


 と書かれている。

 それが店名だろう。

 ここら辺は背の低い草が生えているだけで他に店はなかったから、お団子だけでも、と店へ足を運んだ。

 この小説は、偽貍狸さんと共同執筆をさせていただいています。


 雨より君に。

 花より君に。

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共同執筆中の作品 『花より君に。 』!  こちらも宜しくお願いします。
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