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彼女の選択
彼女から返ってきた言葉は、意外なものだった。
「いやだ」
「えっ?」
「いやだ。誰になんと言われようが、翔のお嫁さんは私だもん」
「僕は大人になれないんだよ?」
「そんなの関係ない。私は翔が好きだから。翔は私のこと好きじゃないの?」
「好きだよ。世界中の誰よりも…」
「じゃあ、今すぐ私を、翔のものにして」
彼女にそんなことを言われた。
僕は迷わず彼女にキスをした。そして、それ以上のことも…
「高校卒業したら、結婚して下さい。」
「うん。もちろん!」
僕らは、新しい約束を結んだ。




