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卒業式
二十歳まで生きられない。それはすなわち、大人になれないということだ。
だとしたら、僕は最低だ。
僕は彼女と、鈴香と、守れない約束をしてしまった。
鈴香はどう言うだろうか。
『嘘つき』って言われてしまうだろうか。
『彼女に嫌われたくない』その思いだけが僕の頭を巡っていた。
そして一年半がたち、僕らは中学校を卒業した。
僕は一時帰宅の許可が貰えなかったから、卒業式にはでられなかった。
でも、鈴香が僕の病室で、僕だけの卒業式をしてくれた。
僕は嬉しくて、涙がとまらなかった。鈴香や先生に、発作がでるから、泣きやんでと言われてしまう始末だった。
僕はこの日を、一生忘れないだろう。




