難題と理屈とコロンブスの卵と
闇で織り上げたような次元の裂け目をくぐると、すぐ目の前には巨大な黒竜の骸が横たわっていた。
子爵邸の食堂から瞬時に移動した村と森との狭間に広がる荒涼とした地……火山灰の大地にその四肢をめり込ませ、もうすでに生命の息吹の消え失せたうねった尾と長く太い首が地へと静かに伸びている。
オレたちが昨夜戦い終えた時そのままの姿の骸は、しかし夜が明けて陽の光の下で見るとより一層禍々しく魔素の鱗を漆黒の光で煌かせながら、そして大爆発でグズグズになった口周辺はより凄惨さを際立たせて赤黒い体組織を露呈しており、否が応にも眺める人々へ宵闇に行われた戦闘の凄まじさを語っていた。
その骸の周囲に二十人程はおろうか……騎士団の張ったロープ越しに見物している村人の中には、次元の裂け目からオレたち一行が現れた場面を見て驚いているらしい顔もいくつか認めることができる。
「そんな……一瞬でここに……」
次元の裂け目での移動を初めて体験したサラさんの茫とした声を聞きながら、オレはグルっと周囲を見渡すや少し離れたところに子爵邸の馬車を見付ける、昨夜この荒地から帰邸した際に使用したヤツであった。
「あっ、お館様っ……」
いち早くサラさんが子爵の姿を認めそちらへと小走りに駆け出した、子爵は黒竜の骸を取り巻く村人の輪から少し離れた所で杖を突いてポツンと立っている、夜明けから今までずっとああやって骸を眺めていたのであろうか……先祖の不名誉の発端となった竜の骸である、その心中は察して余りあるところであった……
サラさんの後に続きオレたち全員もゾロゾロと子爵のもとへと向かう、少し驚いた顔をした子爵はそれでも笑顔でオレたちを迎えてくれた。
「これは皆さん、昨夜はよくお休みになられましたかの?」
ニッコリ笑いながらハイッと返事をする女性陣にデレっとなりつつウンウンと頷く子爵であるが、ふと不思議そうな表情になりオレへと向き直って尋ねてくる。
「タクヤ殿と皆さんはなぜここへいらしたのかのう? あの竜を退治したご本人たちじゃから見物という訳でもなさそうじゃが……何かありましたかの?」
子爵の疑問は当然である、オレはニッと笑い黒竜へと顔を向けながら口を開いた。
「試してみたいことがあるんです……上手くいくかどうかは判りませんが……」
「ほほう……試してみたいことですと……? それは一体……?」
更に不思議そうな表情になるのは子爵だけではない、ウチの女性陣も似たような顔でオレを見ている……まあ、オレの思い付きの考えを説明していないのだからそうなるであろう……
「とりあえず進めてみますっ! 説明はその流れの中でしますので……まず、イルビスっ!」
「な……なんじゃっ……?」
呼ぶとイルビスはかなり不安そうに眉をひそめて返事をする、またオレが変なコトを考えているんじゃなかろうか……? と顔に書いてある。
「今度はセルピナのところへつないでくれっ! んで、セルピナをここへ連れてきてもらいたいんだ」
「え?……ええぇ~……セルピナを……ここへじゃと……?」
黒竜の骸へと視線を移しながら明らかにイヤそうに言うイルビスである……セルピナにあんなの見せたら大騒ぎするに決まっておろう……と、これもハッキリと顔に書いてあるのであった……
「んなあああああぁああぁあぁっ⁉ なによコレえええぇぇえぇえぇええぇっ⁉」
次元の裂け目から出てきて黒竜を見た途端、あらん限りの大声で叫ぶセルピナである……隣に立つイルビスは両手で耳を塞ぎ、ほれ見たことか……と、一緒にやってきたBBが頭に乗ったオレをジトーッと睨んでいた……
「なにコレっ⁉ なによコレっ⁉ 昨日の夜、結構近くで戦闘らしい気配を感じたけど……まさかアンタたちだったのっ⁉ アンタたちがコレやったの⁉ うわああぁぁ……信じらんないっ‼ こんなのと戦ったのっ⁉ ところでコレなんなのよっ⁉ ちょっと説明しなさいよっ⁉」
よっぽどヒマだったのであろう……紅潮した顔のセルピナは目をキラキラ輝かせながら黒竜の骸を凝視しつつ、オレの袖をガッシと掴んでブンブン振り回しながら一気にまくし立てた……興奮のあまり鼻の穴が広がってフゴフゴしている……
突然現れた褐色美女がこれも突然大騒ぎするものだから、子爵は口をあんぐりと開け目を丸くしてこの様子を見ている、子爵のみならず声の届いた範囲の村人も何事かとこちらを振り返っていた……
「セ……セルピナ……あまり大きな声を出さないでください……」
未だ二日酔いのダメージが抜けきっておらぬアリーシアが眉間に指を当てて辛そうに言う、もちろんセルピナは耳も貸さずに掴んだオレの袖を振り回しながら大興奮で喚き続けているのだが……
もう収集のつかぬ状態ではあるが、とりあえず話を進めて行かねばならない……オレはセルピナへ順序立てて説明しようと口を開いた。
「セルピナ、紹介するよ、こちらドラゴスレイ子爵だ……」
そして子爵へセルピナを紹介する。
「子爵、こちらセルピナです、これでも実はアリーシアやイルビスと同じ女神なんです……」
「ちょっとタクヤ……これでもってどういう意味よっ……」
あまり大きな声で言えぬのでボソボソと子爵に伝えるが、こういうことはしっかりと聞こえるらしい……しかしはしゃぎ過ぎの自覚はあるのであろう、少し赤くなってジトッとオレを見るセルピナであるが大声を出すのは止めてオレの話を聴く気にはなったようである。
「これはこれはセルピナ殿、お初にお目にかかりますじゃ、ゲオルク=ドラゴスレイと申しますじゃ、お見知りおきくだされ」
丁寧にお辞儀をして挨拶する子爵へ、慌てたセルピナも一応出来損ないのカーテシーで挨拶するが、ドラゴスレイ子爵……? 誰それ? と、考えてるのが丸分かりな怪訝そうな表情である。
なんでアンタが子爵とやらのお爺ちゃんと一緒にいるのよ……? という視線をオレに送ってくるセルピナであった、やっぱり子爵のこと知らなかったんだな……と、予想通りの反応をするセルピナへオレは説明を始めた。
「え……このお爺ちゃん領主様なのっ……?」
「ああ、セルピナの工房もドラゴスレイ領に建ってるんだぞ?」
そうと知ってからのセルピナの変わり身は早かった……
「あ……あらいやだ……私ったら……知らぬこととはいえなんて失礼を……いやだわっもうっ! うふふふっ……」
とか言いながら子爵へと向き直りクネクネし始めた……薬師として商売をしているのである以上、商売人の本能なのであろう……もちろん領主に気に入られれば経済的なメリットは計り知れぬものがあるからであった……
セルピナの変わり身の早さにウチの女性陣はおろかサラさんまで、うあぁ……という表情で眺めている、特にイルビスは皮肉のタップリ乗った薄ら笑いを口元へ浮かべており、それを見たセルピナもさすがに気まずくなったのであろう……誤魔化すために矛先をオレへと向けてきた……
「んで、タクヤなんかがなんで領主様と一緒にいるのよっ、まさか領主様に取り入ろうってんじゃないでしょうね……? それにこのデッカイやつのことも……そもそもここってハナヤマ村でしょ? なんでアンタたちこんな所にいるの?」
黒竜の骸を指しながらオレへと詰問を始めた、昨夜の戦闘への探知と遠くに湖が見えることでこの場所がハナヤマ村だというのは察しがついてたらしい……
「ああ、オレさ、子爵の養子になったんだ……アリーシアとイルビスの件で子爵位をもらうことになったのは知ってるだろ? それでドラゴスレイ家の跡を継ぐためにな……」
「…………」
オレの説明にセルピナは理解が追いつかないのであろう、口を半開きにして無言でこちらを見つめている……続けてオレは黒竜へ視線を移しながら。
「んで子爵へ挨拶しにこの村へ来てさ、観光してたら境界面のほつれを見付けて……なんやかんやで次元の狭間から出てきたコイツ……遥か大昔に滅びたハズの恐竜っていうんだがな……と、戦うことになっちまったんだ……」
「ちょっ……ちょっと待って……」
手を上げてセルピナがオレを制する、説明された言葉を頭の中で反芻しているような表情であった、やがてオレの顔へと視線を上げながら恐る恐る尋ねてくる。
「養子とか跡継ぎとかって……んじゃアンタまさか……次期……領主様……?」
「そういうことになるかな……」
「あ……あらん、イヤだわっもぅ……私ったらそんな……」
ここからのセルピナの変わり身もまた早かった……
「それでだ……セルピナを呼んだのは、実は頼みがあってさ……」
今度はオレへ向けてクネクネし始めたセルピナへ、領主の権限を受け継ぐのはまだまだ先の話だ……と説明してなんとか落ち着かせた後、ようやく本題へと入っていく。
「頼み……?」
「ああ、実はコイツを……」
怪訝な顔をするセルピナへ、オレは黒竜の骸を向いて言う。
「王都へ運びたいと思ってな」
その言葉に一同は驚愕の表情になる……さもあらん、こんな巨大な質量をもった黒竜の骸を動かすなどと考えるのはもちろん、遥か離れた王都まで運ぶなど正気の沙汰ではない……皆がそう思うのは至極当然のことである。
「ちょっ……ちょっと待ちなさいよっ! まさか影渡りで運んでくれってことなのっ? 冗談じゃないわよっ、いくら私でもこんなの動かせるワケないじゃないっ!」
案の定セルピナが頓狂な声を上げて言う、全長四十メートルを超す黒竜の骸である、セルピナ一人の能力でどうこうできるものではないであろうことはオレも分かっていた、しかしオレの予想通りならばもしかしたら……と、考えたがゆえの試行である、それにはまずセルピナへ確認したいことがあった。
「うん、簡単じゃないのは分かってるんだ……んでさ、セルピナに一つ確認というか、教えてもらいたいコトがあるんだけど……」
「簡単じゃないっていうか……絶対ムリよこんなの……でも教えるって何を?」
無理と分かってて言い出すオレへ何か考えているのかもしれないと思ったのであろう、怪訝そうな顔ではあるがとりあえず聞いてくれる素振りのセルピナであった。
「まず影渡りの仕組みについて……なんだけど」
「仕組みですって……?」
「ああ、オレが思うに影渡りって、まずセルピナの属性力で動かしたいモノを包み込んで、疑似空間的な所へ入れてから移動させるんじゃないかなって……そんな感じの推測なんだけど違うかな……?」
「あ~……そういう意味の仕組みってことね……まあ大体当たってるわよ? 疑似空間といっても属性力で大雑把に包むだけだから、運ぶモノの大きさや重さにはかなり影響を受けるケドね……」
そう言うとセルピナは影渡りの詳細をオレへと語ってくれる、その内容は驚いたことに実に解りやすく、普段のセルピナからは考えられぬほど要点のまとまった教授の仕方であった……
「まずね、影渡りのときに出す黒い霧、アレが疑似空間を創る私の属性力ね、んで移動対象を包み込むんだけど、まずここで包み込めないほど大きなモノは運べないってコトになるのよ」
オレのみならず我が家の一同もフムフムと頷いて聴いている……
「対象を包み込めたら次は疑似空間を展開するんだけど、渡りで創る疑似空間って即席もいいとこだから……どうしても移動の際には通常空間との摩擦が起こっちゃうのよね……疑似空間を創るのと同時に移動先まで属性力で線を引いて、それから対象を包んだ空間ごとその上を走らせて移動するのが渡りの仕組みなんだけど……」
「さっき言ってた重さが影響するってのは、摩擦が発生するからだったのか……ちなみに摩擦係数はどのくらいになるんだ?」
「そうねえ……通常時の一パーセントくらいかしら……」
「一パーセント……すごいな……」
この辺の会話はイルビス以外の皆はキョトンとした顔をして聴いている……ちょっと難しくなり過ぎたかな……と思いそちらへ口を開く。
「まあ、大雑把に言うと疑似空間に入れてしまえば、普通は百キロの力で引っ張らないと動かないモノが一キロの力で引けるようになるってことさ……」
オレの適当過ぎるが簡単な説明で、なるほどっ! という顔になる一同であった、続けてオレはセルピナに質問する。
「空間内へ入れちまった後では、大きさはどうなるんだ? デカい対象だとそれなりの広さの通路じゃなきゃ通れないとか?」
「いいえ、疑似空間にさえ入れば大きさはあまり関係なくなるわ、人間ならドーナツの穴を通ることができるくらいまでなら縮小できるわね」
「それはまたすごいな……ってことは疑似空間を創るときには大きさに……運ぶときには重さに制限があるということか……ちなみに運ぶときの重さはどのくらいまでいけるんだ?」
「まあ、大人で二十人くらいかしら……」
「二十人……約一トン半か……」
「で、でもねタクヤ……動かす云々より、まず属性力で包み込めなきゃ疑似空間すら創れないもの……このデッカイのはさすがに無理よ……」
ここでセルピナは黒竜を指して困った顔をしつつオレへと言う、彼女にしてもオレの頼みをなんとかしてやりたいと思ってくれているようではあるが、いかんせん能力の限界を遥かに超える大きさの黒竜の骸はさすがにお手上げだ……といった表情であった。
ざっと見積もって骸は二十トンを超える重量であろう、もしかしたら三十トンくらいあるかもしれない……ということは単純計算でセルピナの重量制限を二十倍も上回っているということである……
「なるほどのう……」
それまで黙って聴いていたイルビスがおもむろに口を開いた、頭の中でいろいろ試考していたのであろう、喋り出したということはある程度考え方が固まったようである。
「タクヤよ、お前の考えていることが大体わかってきたのう……その右腕の能力でセルピナの属性力を増幅してみる気なのじゃな……?」
ああ~なるほど……という空気がその場に流れる。
「まあな、最初はそれでいけるかなと思っていたんだが……どうやら問題が一つあるみたいだなぁ……」
う~ん……と腕を組んで考え込むのはオレだけではない、セルピナとイルビスもオレと同じく難しい顔になっている、対照的に不思議そうな表情のアリーシアが質問してきた。
「問題って何ですか……? タクヤさんの右腕でセルピナの属性力を増幅すれば解決するという訳でもないんでしょうか……?」
「うん、オレの右腕でセルピナの属性力を増幅すれば、たぶん黒竜を疑似空間へ入れるトコまでは上手くいくと思う……」
「それだけではダメなんですか……?」
「ああ、たとえ増幅させたとしても、影渡り自体の仕組みが変わるわけではないと思うんだ……つまり、ただ包む範囲が大きく広がるだけで物理的な制約が変わるわけではない……」
考え込みながら言うオレの言葉を、続いてイルビスが引き継いだ。
「タクヤの右腕の能力は属性力の増幅じゃからのう……セルピナの影渡りで移動時における重量制限は約一トン半……疑似空間で包もうとも必ず摩擦が生じるというのならば、例え属性力が増幅されようがこの重さへの制約はあまりかわらぬじゃろうの……」
つまり疑似空間で包めたとしても、黒竜の重さのせいで動かすことができぬ……そういうことであった、摩擦は通常時より劇的に減るのではあるが……いかんせん元々の黒竜の骸がとんでもない重さのため、セルピナの能力では移動まではどうにもならぬようである。
説明を聞いてようやく理解できたのであろう、何も言わずにムゥ~……と考え込んでいるセルピナに目を向けつつ、アリーシアもウ~ンと腕組みをしてオレたちと一緒に難しい顔になってしまった。
「でも小っちゃくはできるんでしょ?」
そのとき、ポワッとした声が横から入って来た……ローサである……どうせまたその辺をウロウロして遊んでいるのだろうと思っていたオレは、当然のごとく仰天しながらニコニコ顔でご機嫌そうな彼女へと顔を向けた。
「ロ、ローサ……お……お前、話の内容が理解できた……のか……?」
「なによソレっ⁉ なんか失礼ねっ⁉」
驚きでワナワナしているオレと三人の女神~ズへ、憤慨しながら言うローサである……
「だって、さっきドーナツって言ってたじゃない……ドーナツの穴をくぐれるくらい小さくなれるなんて楽しそうだな~って思って……」
恥ずかしそうに唇を尖らせて言うローサであるがオレたちは、あ、あ~……ソコに反応したのね……という感じで納得させられてしまった、だがドーナツという単語で話に興味を持ったということであるが、それだけで今の会話についてくることができたというのは……なんとも意外性の塊である……
「う、うん……疑似空間に入れるなら、大きさを変えることはできそうだなってオレも最初は思っててな……イルビスの次元の裂け目をくぐらせることさえできれば、王都へ運ぶのも不可能じゃないかもって考えてたんだが……」
なんだかローサにこういう話をするのも妙な感じがするものである……こういう理屈っぽい話になると、途端にお空を見上げて心を宙に舞い上がらせる彼女しか見ておらぬのでそれも当然と言えば当然であるが……
「あ、やっぱ次元の裂け目で運ぶつもりだったのねっ? それじゃ何も問題ないんじゃな~い?」
あっけらかんと言い放つローサに、オレのみならず女神~ズの三人も困った表情になる……見かねたイルビスが、しょうがないのう……といった雰囲気で口を開いた。
「タクヤの右腕の力でセルピナの属性力を増幅しての、私の次元の裂け目を用意したとしても、そこを通すために黒竜を包んだ疑似空間を動かさねばならぬじゃろ? じゃが重さの問題で動かせぬのじゃ……」
イルビスに続いてセルピナも子供をあやすような口調で話しを継いできた。
「みんなで押したり引いたりすればって思ってるなら……ムリなのよ? 疑似空間に入っちゃうと、こっちからは影みたいなものにしか見えなくなっちゃうから……触れることはできなくなっちゃうのよね……」
皆がローサに気を遣っているのが分かる……オレもローサはローサなりに一所懸命考えてくれたのだろうと嬉しくなり、彼女を傷つけぬよう言い方に気を付けながら続けた。
「ありがとうな、ローサもなんとかしようと考えてくれたのは嬉しいよ……でも、オレと能力の専門家である女神の三人がムリそうだなって結論になっちまったからな……ここは潔く諦めて別の方法を……」
「動かさなくたっていいんじゃない?」
「へ……?」
ローサの相変わらずホワ~ンとした声が、オレの言葉を遮って流れた……
「落としちゃえばいいんじゃな~い? 次元の裂け目を小さくした竜の真下に創っちゃえば勝手に落ちていくでしょ……?」
「……………………」
しばし沈黙が場へと落ちる。
オレとセルピナとアリーシアの目がソ~っとイルビスを見ると、イルビスはぎこちない動きで小さくコクリと頷いた……つまり可能ということである……
やがてオレと三人の女神~ズはゆっくりと目を移していく……キョトンとしてこちらを見ているローサへと……そしてオレたち四人の腕が上がり、四本の人差し指がローサへとビシッと向いたかと思いきや……
「それだあああああぁあぁぁぁああぁあっ‼」
「ひいぃっ⁉」
ビクッとして後退りするローサであった……




