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天龍山に登る為にバートンの街の東門より出発した。初めて行く場所でどれ位の日数が掛かるか解らない。
東にひたすら移動する。こっちの方の情報はほとんど無いので天龍山を探す事になる。
ペットをいつも調教する平原を抜け、薬草や伐採ができる林も抜ける。この先は山岳地帯になっており行った事がない。気配察知で警戒しながら進む。
細い山道を進んで行く。草むらや木がキラキラ光っているのでここら辺採取場所に良さそうだ。
山を中腹にまで登ると開けた場所に出た。山道はそこで途切れており目の前にぽっかり黒い穴が開いている。結構深そうな洞窟だ。
洞窟の近くにテントが見えた。その近くにいたプレイヤーらしき軽装備の男が声をかけてきた。
「あんたも洞窟探索か。俺はニシン、トレジャーハンターだ。ここで一泊して明日から入るんだがよかったら一緒にどうだ」
「この洞窟は山向こうに通じてるんですか?」僕は質問してみた。
「わからね~さっきは少し入っただがもどってきた。罠が多くて探索に時間がかかりそうなんでな。続いてる可能性はあるな」ニシンがそう答えた。
「そうなんですか。良かったらお願いします。アリスって言います」僕が挨拶する。」
「無理に敬語じゃなくてもいいぜ。敬語使われたら気使うわ」ニシンがそう答えた。
早速、僕もキャンプの用意をする。
「ニシンさん、ここ以外に山向こうに続いてる道って知ってます?」
「山道はここで行き止まりだからな~わからないな」
翌日、ニシンさんと洞窟に入る。プチ兵衛を呼び出し腰には先日手に入れたフェアリーランプを吊るす。ランタン形状で腰に吊るす事ができる。フェアリーランタンじゃなくてなんでフェアリーランプなのか謎だ。
「そのランプ便利ですね~どこで買ったんですか?」ニシンがフェアリーランプを見ながら言う。
「あ、これ公式の選択式の褒賞アイテムですよ」
「へーそんなものがあるんだ」ニシンには初耳だった様だ。
ニシンはどんどん進んで行く。途中に置かれている宝箱も無視だ。
「ニシンさん、宝箱は開けないんですか?」
「ほとんど罠だから空けた瞬間に爆発したり毒矢が飛び出したり。それで死に戻り何回もしたら流石に覚えるぞ」ニシンが笑いながら言った。
通路は緩い上りになっており地味に辛い。所々に矢が飛び出す罠やガスの噴出す罠があったがニシンさんが解除してくれる。脇道もあるが無視してどんどん進む。
真っ直ぐした通路は何処まで続くんやろと思っていた時、プチ兵衛が急に立ち止まり唸りだした。しかし気配察知には何も感じない。
プチ兵衛が突然走って来た道を戻りだす。「ごめん、プチ兵衛がちょっと走ってったので連れ戻してくる」そうニシンさんに言い残し僕はプチ兵衛を追いかける。
プチ兵衛は脇道の通路に入った所で止まっていた。プチ兵衛がいっこうに動こうとしないで餌を与えてみると美味しそうに食べながら満足のアイコンを出している。
「うぉぉー」と言う叫び声と共にニシンさんが目の前を駆けて行く。しばらくすると地響きと共に巨大な丸石が転がっていった。
よくアニメや映画で見るダンジョンのトラップだ。
安全なのを確認してから来た道を戻る。ニシンのHPまだ表示されているので大丈夫そうではある。
緩い坂を下りきった少し先の通路が広くなっている場所でニシンでへたり込んでいた。
「ニシンさん、大丈夫?」
「参った参った。少し先まで進んだら上り坂が急にきつくなってたんだが上から丸い石がまさか転がって来るとはな。罠は感知できなかっただが。ちょっと休憩した再びチャレンジしよう」ニシンがそう言った。
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