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皆はしばらくフォレストフォイルのブタ君達を狩るらしいので僕は貰った帰還クリスタルで一人、バートンの街に戻ってきた。
再びクリムゾンキャットローブを装備しての活動となるが今日はもう落ちる事にした。
フォレストフォイルで取れた素材を預かっていたのでギルドハウスの倉庫に掘り込んでからログアウトする。
◇◆◇◆
翌日、学校で山田が唸っていた。
「山田どうしたんだ?」
「おおー心の友よ~聞いてくれ、ドリオンで大型修正があったんだ。それで装備していたグレートソードが装備できなくなって運営に問い合わせ中だ」
山田がものすごく落ち込んでおり黒いオーラが見える気さえする。
「それって装備条件足りてないんじゃないの? 今回の修正でステ下がったんじゃないかな、どんなステだったんだよ」
「男のロマン、STR極振りだ」
山田、見直したお前は男だ。僕にはそんな事はできない。
「それやっぱりSTR不足になってっ装備条件未たしてないんじゃないかな?」
「うぉぉーーなんて事だー糞運営。こっちはなけなしの金払ってる客だぞ!」
「それはどうしようもないけど、ちょっと同情するよ。山田みたいに装備できないって事は無いけど、生産の成功率下がったって言ってる人も居るし魔法の火力下がって嘆いてる人もいたよ」
「それにしても谷なんでそんなに詳しいんだ」
「まーな、ははは」
何気なく喋ってしまったけどまずいな~。
山田が物凄く怪しい目でこちらを見てくる。
「谷、お前隠れてドリオンプレイしてるんじゃないだろうな」
山田の視線が痛い……
「山田くん、ヒロ君はアレだよ、ドリオン運営でバイトしてるんだよ」
ちょっちょー綾ちゃん、それ言うたらダメダメ絶対にダメ
「そうよねーヒロ君、親戚の人がドリオン運営で働いててそれでバイトする事になったんだよね」
だから、ダメだって……言ったらダメだって綾ちゃん
綾ちゃんは僕に向けてウィンクしてくる。もう流れに任すしかないやろな。
「まーそう言う事だよ。隠しててごめんな」
山田は難しい顔をしている。頭の上にクエスチョンマークってエフェクトが出てそうか感じだ。
しばらくすると……閃いた表情になる。頭の上にはきっとビックリマークが出ているのだろう。
「なんだ運営でゲームマスターか何かのバイトしてるのか~それだったら言える訳ないよな~守秘義務とか厳しいんだろ」
「まま…まーな。悪かったな、ごめんゆるして」
何とかセーフか。助かったーありがとう綾ちゃん。
「ヒロ君、喋ったらいけないこと多いんだよね。だから山田君も聞いちゃダメだよ」
「わかってるって。監視プログラムや覆面監視員のバイトゲームマスターに監視されてるって噂、俺も聞いたことあるって。それよりどんな仕事してるんだ、言える範囲で教えてくれよ」
「山田君だから聞いちゃダメだって」
どうやら綾ちゃんのお陰でどうにか乗り越えられたな~。身から出た錆とはいえ気が緩んでたな。
「野々村さんは知ってたんだ」
「うん、これでも幼馴染だからね~それに親戚の方を私も知ってるしドリオンで働いてるのも知ってたから。でも言っちゃダメだから今まで黙ってたの。ごめんね山田君」
「谷、野々村さんだけに教えて俺には何で教えてくれなかったんだよー野々村さんとお近か付になる為のポイント稼ぎかー汚いぞ~職権乱用だこのエロ猿がー」
「だからエロ猿もなにも綾ちゃんとは幼稚園からの幼馴染だって」
「じゃー野々村さんを俺に下さい」
「それはダメ。綾ちゃんは誰にもあげない」
◇◆野々村 綾香の場合◆◇
私は瑞穂学園に通う一年生、野々村 綾香。学校では友達もそこそこ居るし勉強も頑張ってるから成績もそこそこ良いと自分では思っている、
私は充実した毎日を過ごしている。
リア充って事じゃなく最近遊んでいるドリームシンフォニーオンラインと言う最新のVRMMOのおかげ。
リア友の五人と一緒に遊んでる仮想現実の世界は私を虜にしている。
一緒に遊んでいる幼稚園からのお友達で幼馴染の谷ヒロ君とは同じ学校でしかも同じクラス。だから一日中もうドリオン三昧な感じ。
ヒロ君は従姉妹の智美さんにドリオンを貰って遊ばせて貰ってるけど智美さんの手伝いをさせられているからちょっとキャラアバターに問題があるんだけど、リアルヒロ君にお化粧させて女装させたら多分あんな感じだろうしあれはあれで良いかもしれない。そのお陰でヒロ君をギルドに誘う事が出来たしね。
「それにしても谷なんでそんなに詳しいんだ」
「まーな、ははは」
「谷、お前隠れてドリオンプレイしてるんじゃないだろうな」
昼休み山田君がヒロ君に何か言い寄っていた。決して盗み聞きしてた訳じゃないけどドリオンの話題は自然に耳に入って来るんだよ~。
取り合えず助けなきゃ……
「山田くん、ヒロ君はアレだよ、ドリオン運営でバイトしてるんだよ」
よし、山田君がこっちに食いついた。
「そうよねーヒロ君、親戚の人がドリオン運営で働いててそれでバイトする事になったんだよね」
ヒロ君、私に任せてって言う意味を込めて山田君に見えない様にウィンクで合図を送る。
「まーそう言う事だよ。隠しててごめんな」
どうやって山田君にごまかそう。ホントの事は言えないし……
「なんだ運営でゲームマスターか何かのバイトしてるのか~それだったら言える訳ないよな~守秘義務とか厳しいんだろ」
「まま…まーな。悪かったな、ごめんゆるして」
その手があった山田君、良い事言う。山田君の思い込みに乗っかろう。
「ヒロ君、喋ったらいけないこと多いんだよね。だから山田君も聞いちゃダメだよ」
これで良いよね嘘は言ってないし。
「わかってるって。監視プログラムや覆面監視員のバイトゲームマスターに監視されてるって噂、俺も聞いたことあるって。それよりどんな仕事してるんだ、言える範囲で教えてくれよ」
へーそんな人達居るんだ知らなかった。
「山田君だから聞いちゃダメだって」
「野々村さんは知ってたんだ」
「うん、これでも幼馴染だからね~それに親戚の方を私も知ってるしドリオンで働いてるのも知ってたから。でも言っちゃダメだから今まで黙ってたの。ごめんね山田君」
よしよし私、グッジョブだよ。
「谷、野々村さんだけに教えて俺には何で教えてくれなかったんだよー野々村さんとお近か付になる為のポイント稼ぎかー汚いぞ~職権乱用だこのエロ猿がー」
まーヒロ君の事は嫌いじゃないけどそこまで行ってないんだよね~。
「だからエロ猿もなにも綾ちゃんとは幼稚園からの幼馴染だって」
そうそう、まだ幼馴染止まり。
「じゃー野々村さんを俺に下さい」
山田君はちょっと……中身が残念なんだよね。
「それはダメ。綾ちゃんは誰にもあげない」
それってどういう意味?
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