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僕はドラゴンスケルに向うのを一旦中断しナッパ達に教えて貰った村に向う事にした。
ドラゴンスケルに向う街道をバートン方面に少し引き返し、教えてもらった目印のある分岐路から村に向う道を進む。
その村の村はずれに変わった爺さんが住んでおり魔法や剣等を近所の子供達に教えているらしい。その爺さんから運が良かったらクエストが発生して剣術系のスキルや魔法を習得できるらしい。
分岐路からしばらく進むと林ありそこを抜けた先に目的の村があった。
のんびりした雰囲気の小さい村だ。爺さんについて聞き込みししてみよう。
村に入ってしばらく進むと井戸の周りで野菜を洗っている叔母さん達が居たので声をかけた。
「こんにちは、ここの村に子供に剣や魔法を教えてる方が居るって聞いてきたんだけど何処に行けばいいですか?」
「あーダン爺の事だね~。それだったらここから真っ直ぐ行った先にある家がそうだよ。村はずれに一軒しかないからすぐわかると思うよ」
子供達の楽しそうな声が聞こえる。
そんな走り回る子供達の様子を見つめるロマンスグレーの鎧を着込んだお爺さんが庭先に置かれた椅子に座っていた。
「お嬢ちゃん何かワシの用かな」
僕が近寄ると立ち上がり剣を杖代わりに近くに寄って来た。
「こんにちは、はじめましてアリスです。よろしく」
「うむ、ワシはダンジェルマンじゃ。ダン爺で良いぞ。それでワシに何のようじゃ」
「ここで剣や魔法を習えるって聞いて来たのですがよかったら教えて貰えませんか~」
「ダンジェルマンの試練が発生しました」とログが流れる。
「うーむ。どれどれ」
「キャハハハハ」
ダン爺はおもむろに僕に近付き抱きついた後に腕に太もも、お尻から胸まで触りまくる。
その耐え難いくすぐったさにどうにか耐える。
「うーむ。良い触り心地であった」
ダン爺がそう言いながら僕から離れると子供達が一斉に木刀でダン爺に襲い掛かる。
それを一瞬で捌ききり何事も無かったかの様に椅子に戻り座った。
「ダン先生のヘンタイ!」「ダン先生、タヒれば良いと思う」「ダン先生、アリスちゃんが可愛いそう」
子供達の罵声が飛ぶ。
「ダン爺、ヘンタイだったんですね」
僕が笑いながら言うと
「アリスちゃんごめんなさい。ダン先生は救い難いヘンタイなんです、許してあげてください」
代表の女に子が謝ってくれる。
「アリスお主、可愛いのに失礼な奴じゃな」「お前達もいい加減勘違いはやめるんじゃ」
「ダン先生はヘンタイ」「女の敵よ!」「バーカバーカ」
子供達の罵声はやまない。
「まあ良い、お主は剣も魔法も両方素質がある。それでどちらを学びたいのじゃ」
「両方お願いします」
「ダメじゃ、どちらかを選ぶのじゃ。ワシのお勧めは魔法じゃ。今ならオマケをつけても良いぞ」
「ダン先生のケチー」「教えてあげたらいいのにー」「バーカバーカ」
「えーい五月蝿い。どうしてもと言うなら、ここにしばらく下働きで働きながら子供達と一緒に学ぶと言うなら教えんでもない。すぐにと言うならどちらか選ぶのじゃ。魔法ならオマケもつけるぞ」
「働くので両方でおねがいします」
「魔法にするんじゃ魔法ならオマケを付けると言って折るんじゃぞ」
「ダン爺、意地悪いわ無いで教えて上げればいいのにー」「そうだぞダン爺」……
子供達がダン爺に詰め寄り説得をしてくれた。
「良かったねーアリスちゃん。私、モムって言うのよろしくね」
「オラ、モサオだ」
「オラはストエン、よろしくだ」
次々に挨拶される。
しばらくここで修行になりそうだな~。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
誤字修正
譲ちゃん>嬢ちゃん
街道の分岐路から一直線にドラゴンスケル向う街道ではなく近くの村に向う道を進む。>ドラゴンスケル向う街道をバートン方面に少し引き返し教えてもらった分岐路から村に向う道を進む。
裁き切り>捌ききり
誤ってくれる>謝ってくれる




