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今朝は早めに学校に来ている。学校に早めに来るように綾ちゃんからメールが着ていたからだ。
「おはよう。相変わらず時間通りに来るのね。五分前に来ようとか思わないの?」綾ちゃんがそう言った。
「おはよー。待たせてごめん。綾ちゃんは相変わらず五分前行動か」僕が答える。
そう昨日、ゲーム内で偶然に出くわした幼馴染の野々村 綾香だ。
「まさか、昨日あんな所で会うと思って無かったよ。学生は保護者の許可が居るし高いゲームだからうちのクラスでプレイしてるの私だけかと思ってたよ」綾ちゃんが言う。
「僕も諦めてたんだけど昨日説明したと通りなんだ。そういえば山田も予約してあってもうすぐ手に入るみたいだよ」僕がそう答える。
「山田君もプレイするんだ。じゃーこのクラスだけで三人も居るんだね」綾ちゃんがそう答える。
「ゲーム内でも同年代の子ほとんど見ないから身近で三人て言うのは多いのかな。確かにパッケージが六万位で月額課金がオプション無しで一万だっけ、普通の学生には無理ゲーだよな。そう言えばオークションサイトだとパッケージ恐ろしい値段になってたよ」僕が言った。
「ヒロ君は特殊だけどね。ギルドとか入ってるの」綾ちゃんが聞いてくる。
「まだ、入ってないよ。フレもバートンの街に行く護衛クエで一緒になった人達四人としただけでずっとソロかな」と僕が答えた。
「そうなんだ。可愛いからナンパされまくってると思ったけど」と綾ちゃんが笑いながら言う。
「全然ないな~。それよりよく睨まれるからな。悪い事してるつもりなんだけどね」僕が答える。
「綾ちゃんはβテストからしてるって噂で聞いたけど」僕が聞く。
「うんうん。βテストからしてるよ。お父さんに頼んでね、あははは」綾ちゃんが答える。
相変わらず欲しい物はパパさんが手に入れてくるのか。お嬢様恐るべしパパさん恐るべし。
「又、色々教えてよ。始めたばっかで全然何もわからないんだ。昨日、バートンの街に到着したばかりだし」僕が頼む。
「職何にするか決めてるの?」綾ちゃんが聞いてきた。
「まだ何にも……ポイントもまだ振ってない位だよ」僕が答える。
「相変わらず出だし遅いね。進みだしたら早いのに決めるの遅いよ」綾ちゃんが言う。
「そう言う綾ちゃんはすぐに決めて後でよく後悔してたよね~」僕が笑いながら答える。
「まずはレベルを上げてジョブ取る事かな。持ってるスキルでなれる職が変わるから。βの時に一応職についたけど専用アクションがあったり上級職な感じだね」綾ちゃんが教えてくれる。
「そーなんだ。僕まだレベル十六だからまだまだだね」
「なりたい職考えてからスキル育てる方が効率いいよ。スキルも上位変換するものもあるし。ジョブは後で変更可能だけどリセットされるから変更したら又一から育て直しになるから良く考えたほうがいい」
「どんな職あるかまだ分かってないしな~どないしょうかな」
「まージョブの種類多いからねー。あっチャイム鳴った。又後で」
授業開始のチャイムだ。
……
昼休みに山田たちと一緒に弁当を食べる。
「谷、なにを野々村さんと話してたんだ」山田が話しかけてきた。
「あードリオンの事教えて貰ってたんだよ」僕が答える。
「やっぱり野々村さんドリオンしてたんだ? いいーなーうらやましー俺も早よしたいぜ」山田がそう言った。
「山田お前はもうすぐできるだろ。俺にもやらせろよ」僕が言う。
「残念だな。個人認証制だから諦めろ。まっ写真位は撮ってきてやるよ愚民ども。わははは」山田がそう答えた。
……
……
授業も終わりさっさと僕は帰宅した。智美姉ちゃんにいつログインするのか聞くためメールを出しておく。
いつもの様に宿題を済ませ録画していたアニメを見る。
夕食後に風呂に入り髪を乾かした後に@MIKIで情報を集めた。
職って言うのはジョブになるのか。物理系のスキルとSTRで戦士か、槍術、剣術、盾術、騎乗、STR、VITが騎士になる条件みたいだな……
でもこれと言った決まった数値は無いんだな。僕の今のステータス見る限りは生産系か魔法使い系なんだよな。振ってないポイントを振れば何でもなれそうだけど……
ジョブは一定のスキルを満たしノンプレイキャラクターに話しかけるとランダムでその職に就く事を勧めてくるらしい。
皆どうやって目当ての職手に入れてるんだろ。
とりあえず何でもある程度装備したいから装備に必要なだけポイントを振る事にする。
まーなる様になるだろう。
ここまでお読み頂きありがとうございます。
誤字修正
時間道理→時間通り
3人>四人
為りたい>成りたい




