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「スーパーアーマーと完全防御、あと十秒で終了。六、五、四……」
「よっしゃーニ盾入るぞー」
シャルロットさんがカウントダウンを開始するとシルバーウルフさんがプロミネンスビーストの後ろに回りこみ挑発など引き付けるアクションを開始する。
それと同時に他のメンバーの攻撃が少し間隔をあけたゆっくりしたものに変わる。
「シャルロットの仕事はとりあえずこれで終了。防御系のアクションでノックバックとダメージ無効にシャルロットがダメージを受けなくなってるうちに皆で全力攻撃を入れたんだ。
それでアクションのリキャストに入ったシャルロットが疲れないうちに次の盾役の人に変わる。長期戦になるからアリスも気を抜かずに疲れないように」
イオナさんがまったくわかっていない僕に説明をしてくれる。シルバーウルフさんは大柄な全身プレートアーマーを装備した見るからに防御力が高そうな人だ。
シャルロットさんと違い大きな身体で守られてる感があり安心できる。
シルバーウルフさんは大きな身体に似合わず丁寧な戦い方の人だ。盾でうまく受け流しながら隙を見てアクションを叩き込んでいる。
シャスロットさんと違い攻撃の手数は少ないが一撃ごとのダメージは大きそうだ。
「何か来る、注意!」
プロミネンスビーストの目が光、前足で地面を引っ掻く動作をする。巨大な牙が薄っすら光を放ち突撃をを開始した。
「今のモンスターアクション、スタン技で止まらない」「今の攻撃でシーフが落ちた、蘇生頼む」「じゃー耐えるしかないのか、即死級じゃないから盾は何とかなりそうだな」……
プロミネンスビーストが止まると皆が一斉に取り囲むように移動する。
「蘇生したら衰弱回復まで無理しないで安全な所で。各自位置取り注意、まだ他にも面白そうな攻撃あるだろうから注意して」
イオナさんは初めて一緒にパーティを組だろう人たちに臆する事無く指示を出している。うーん男前過ぎる。
プロミネンスビーストは通常攻撃に巨大な牙を振舞わすものがあり、範囲攻撃でランダムに周囲にダメージを与える。前衛アタッカーはそれで張り付いたまま攻撃する事ができない様でヒットアンドアウェイに切り替わっている。
プロミネンスビーストのHPは目に見えては全然減っていないように見えるが徐々にダメージが蓄積しておりゲージを見ると一割近く減ってる。
ボクも負けじと杖を振りかざす。目もくらむ稲妻が杖の先から生じ空を裂いてまじい雷をプロミネンスビーストにくらわせる。
相変わらずエフェクトだけは凄まじいな……。
サンダーとアイスランスを中心に魔法で攻撃をしつつ、治療でHPの減りの大きな人から包帯を巻いて回復をして行く。
「回避ー!」
プロミネンスビーストが先ほど全身が赤く輝きだし炎が噴出すようなエフェクトが発生している。シルバーウルフさんだけ残し皆急いで距離をとる。
炎が一気に膨れ上がり溶岩がなられ出すような動きで炎が地面をつたい炎上に広がった。シルバーウルフさんのHPは半分ほど削れ大火傷のデバフが付いている。
「場所移動、移動にあわせて三盾に交代」
シルバーウルフは徐々に後退しながらプロミネンスビースの作った炎の海の外にでる。その間に盾役の次の人が引き付けるアクションや攻撃を連続で繰り出している。
「アリスはシルバーウルフの回復の補助をしてあげて」
ボクは急いでシルバーウルフさんの近くに行くと銀色の綺麗なプレートメールは見る影も無く黒くススこけている。治療を使うと光の包帯が巻きついて行く。
「わるいな、助かるよ。それにしても久しぶりに歯応えのあるNMだな」
シルバーウルフは目を輝かせている。大火傷の効果で回復するたびにHPが削れるので中々回復せずイタチゴッコである。
「まあ、始まったばかりだからなHPが半分切ったあたりからどうなるかだな」
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