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 冒険者学校に通い始めて六日目に突然メッセージがポップした。


「現実時間で三時間三十分が経とうとしております。ログアウトして休憩を取ってください」


 もうそんなに時間が経ったのかこんなに長く居るとホントにリアル忘れそうで怖いな。一旦ログアウトしよう。


 ゲーム内でこの一週間何をしていたかと言うといつものクエスト、案山子と訓練、授業を受ける。初級魔法科の授業を受けた次の日の朝一に初級戦闘科の授業も受けた。

 

 授業は実践もあって「魔法を実際に使ってみる」や「魔法でプチボーアを三匹倒せ」と言ったものだった。

 

 実地授業の前にプチファイア、プチアイス、プチウィンド、プチストーンから一つ選んでもらえたのでプチアイスを貰った。


 ログアウトするとリアルは深夜十二時を少しまわっていたので寝る事にした。ゲーム時間と現実時間のずれで何かおかしい。その内なれるのだろうか?


 ◇◆◇◆


 休日にもかかわらず、いつもと同じ時間に目が覚めてしまったのでもう一度寝る。次に重いまぶたを開いたらもう十一時半であった。


 昼からクラスメイトの山田の家に行く事になっている。危うく寝過ごす所であった。

 

 山田の家に行けば又バカ話をしたり格ゲーをする事になりそうだ。今までは格ゲーが楽しかったが今はドリオンが気になって仕方がない。


 昼食を軽くすませ、愛用の自転車に乗り山田の家に向う……




 僕が玄関の呼び鈴を鳴らすと二階の窓から「よっ、来たか。ま~上がれよ」山田がそう言いながら手招きする。


 山田の部屋に上がるとすでにクラスメイトが二人先に来ていた。僕は部屋の奥の方にあるベットに腰をかけて座った。

 

「やっぱ、ドリオンすげーな。プレイしてーわ」高梨が言う。


「だよなー。でも高すぎだろ。バイトして金稼ぐかな」真島はそう言った。


「そんな事言ってまたマジカル☆アミのDVDとかフィギア買うんだろ」僕がそう真島に言う。


「だよなー。同人誌見るとつい欲しくなっちゃうんだよな~」真島が苦笑しながら答えた。


 まさかのドリオンの話題か。僕はプレイしてるけどね。


「谷はそういうのあんま興味なかったんだっけ? でもゲーマーだからドリオンは興味あるよな~今この前の正式稼働前の生放送動画見てるんだけど、やっぱしたいわ」山田がそう言った。


 テレビの方を見ると智美姉ちゃんと松尾プロデューサーが何やら喋っている動画を見ていた。

 

「各誌のレビューも高評価だし、とある掲示板の評価もすげー良かったからな」山田が興奮気味に言う。


「パッケージだけで五万九千八百円。オプション抜きで月額一万円だったかな。しかもR18で十八未満は購入にもプレイにも保護者の同意が必要なんだろ。バイトで金は稼げてもウチは無理だな~」高梨がため息混じりにそう言った。


「ほんとにどんだけ高いんだ。高額すぎるるんだよ」真島がそう言う。


 山田が突然立ち上がる。


「ハハハ、愚民ども。俺は手に入れた! と言うか予約した。小遣いとバイト代は全てドリオンに使う事になった」山田がドヤ顔で言う。


「なんだと」「山田裏切る気か」真島と高梨がそう言いながら物欲しげに山田を見上げる。

 

「俺様は一足先にレイたんと妹たんに会いに行く」山田が立ち上がり腰に手を当てながら言った。


「くそーうらやましい」「俺らは動画で我慢するしか」真島と高梨は半分演技がかったように言った。


 会話を聞きながら動画を見ていると、そこには僕が映っていた。

 

「うぇぁーー」


 それを見て僕は恥ずかしさと驚きで変な声で絶叫する。


「おー谷もやっぱ目の付け所が違うな。この子、可愛いよな。この初々しい恥じらいとかたまらんわ」山田がにやけながらそう言った。


 姿は一応確認済みでどう見ても小学高学年か中学の智美姉ちゃんだったけど、声がアニメ声優の萌えキャラの様な可愛い声。ツンデレキャラとか居そうな声だった。

 

「この謎の美少女の正体が気になる。運営スタッフなのかゲームマスターなのか解ってないんだろ? 新人声優って話もあるけど謎なんだよな」


「ベータテストに参加してた一般プレイヤーって話もあるぞ。たまたま目を付けられて出演したって話」


「そう言えばこの美少女も初日からプレイしてるみたいでとある掲示板や公式掲示板に何枚かスクリーンショットが上がってたな」


「ははは。俺は勝ち組」山田はクラスメイトを見下ろしながら浮かれまくりである。


「そういえば同じクラスに誰かドリオンしてる奴か買う予定の奴いるのかな。いたら一緒にしたいんだけどな~」


「女子の野々村さんが購入したって聞いたけど。多分βテストから参加してるはず。学校で話してるの聞いた事あるよ」


「マジでー、くっそー校内一の美人お嬢様もプレイしてるのか。俺もやりてーよ」


「へー綾香もしてるんだ」僕が何気なく答える。


「そうか谷は幼馴染で野々村さんと仲良かったよな。うらやましい」真島が言う。


「山田と谷、お前ら爆発してしまえ!」高梨も恨めしそうな顔でそういった。


 クラスメイトの二人が俺たちに飛び掛り脇をくすぐる。


 その後はドリオンの攻略の話題で盛り上がる。まー盛り上がるといっても@MIKI情報やゲームサイト情報であったのだがプレイしている僕より詳しかった。

ここまでお読み頂きありがとうございます


誤字修正

ログアウトし>ログアウトして

話てる>話してる

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