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私の彼女は悪女。
目を開けたら朝になっていて、知らない場所だった。
豪邸っちゃ豪邸。うちよりはるかに広い、そしてなんだか和風な感じがした。
『あ、あの、ここは……?』
由梨が側にいてくれたみたいだった。由梨は着物を着ていて、可愛かった。
由梨のうちは私たち家族よりお金持ちでお嬢さま育ちだった。
今までひとりぼっちで寂しくて寂しくて、、…だから私を好きになってしまって同じような人間同士、一緒にいたいらしい。
『誰でもよかった訳じゃない。先輩じゃなきゃダメなんだ。』
と、ハッキリ言われてしまった。
『………でも、私には彼がいて…』
『私はそれでも構わない!』
彼女は本気なんだな……。
『わかった。彼やクラスの人には絶対に言わない約束して?』
『うんっ、ありがとう先輩♪』
しかし、彼女の本当の目的は、、、