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040 パニック3


ガララ…



ガラッ。



ガタタッ。




三人の生徒が逃げようと一斉に立ち上がった。




「待てっコラ!」




ザクッ。




「うわあぁぁぁぁ」




ドスッ。




「うっ」




ニセナオキは華麗にナイフを振り回す。




シュッ−…



ぶしゅうぅぅ…




首を切られた子の血がボクの顔にかかる。




「うわっ」




「あひゃひゃひゃ…あと5人だ…」




「…何これ?首から血が…こんなに…たくさ…ん…はぁ…はぁ…」




「……!」




「…はぁ…はぁ…た…すけ………」




どさっ。




「うえぇぇぇぇぇぇ〜ん」



一人の子が泣き出す。




「声を上げるなって言ってるだろ?」




ゴキッ。




ニセナオキは泣いてるその子の首を捻った。




どさっ。




「うわぁぁ」




また別の子が逃げ出そうと歩き出すが、床にまみれている血で滑る。




「…あっ!」



ゴンッ。



ロッカーの角に頭をぶつけ倒れ込んだ。




「あゆむくんっ!」




「………。」




だが、あゆむくんはあのまま動かなかった。



「あひゃひゃひゃ、さすが障害者!滅多な死に方しないねぇ…」




「この野郎!」



ニセナオキの背後に座っていた子が立ち上がり、ニセナオキに向かって殴り掛かって来た。


だが、ニセナオキはいとも簡単にその攻撃を避け、キックをした。




「あちょ〜」



ドガッ



「…うわっ!」



割れた窓ガラスへ体勢を崩す。

ニセナオキはスキをみてその子の両足を持ち上げる。




「うわぁぁぁぁ」




その子はそのまま落ちて行った。



「あとはお前とお前だ!」



そう言ってボクともう一人の子を指差した。




「………!」




ボクはもう一人の子の手を引っ張り、




「一緒に逃げよう!」




「…うん…」




ボクとその子は同時にドアに向かって走り出した。




ダッ!




「…待てっ!逃がさんぞ!うらぁ!」




ニセナオキは素早く持ってるナイフを振り落とす。


ちょうど、ボクとその子の間に。



トスッ。




「……!」




「わぁぁぁぁっ」




友達は手首から切断され、ボクは残された手を握


ったままだった。


「ぎゃっ!」




「セイちゃぁん…ボクの手が…手が…うぅ…」




ボトボトと手首から血が流れだす。一瞬にしてその子の背後にニセナオキは立ち、



「…可哀相に…だから…死ね…」


ザクッ



「………………!」




「…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…あひゃひゃひゃひゃひゃ」


「……な…なんで…みんなを……」


ボクは震える声で聞いた。


「…それが…お前の望みだから…さ…」


「違う!ボクはみんな死んで欲しいなんて…嫌いだけど、死んでくれなんて…」



「リュウが成仏して欲しいんだろ?」



「……うん……」




「お前が苦しめばリュウは成仏する…今度はお前のママの番だ…」




「……え!?」



ニセナオキは窓に向かって走りだし、そのまま消えた。


ボクはすぐに窓を見ると下にはニセナオキとニセナオキによって落とされた生徒が横たわっていた。



「………どういう事?ママって…」




♪ピンポーン♪




「…はぁ〜い。」




ガチャッ。



「お久しぶり。」




「……どうも」




家の前にはリュウちゃんのママが笑顔で立っていた。




「………?」




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