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第7話 御三家のつもりらしい

 画面に映し出された恐竜はこんな感じだ。


 まずは『トリケラトプス』だ。

 この恐竜は結構有名だろう。三本の角を持ち、全長9メートル、体重12トン程の恐竜だ。草食で、角竜という区分では最大級の大きさだ。


 次は『カルノタウルス』だ。

 二足歩行で、目の上にある円錐型の角が特徴だ。全長7.5メートルから9メートル。体重約1.5トンほどの恐竜だ。大きさに比べて軽量で、肉食である。


 最後は『パラサウロロフス』だ。

 特徴として、頭頂から後方に伸びる鶏冠とさかがある。全長約10メートル。体重約4トン程の恐竜で、草食である。


 「んー、個人的にはカルノタウルスなんだけどなぁ。いきなり肉食の恐竜は、はっきり言って怖いしなぁ。パラサウロロフスは戦えるのか?やっぱり無難にトリケラトプスかなぁ。」


 「あっ!そういえば説明してなかったね!さっき言った通り、召喚した恐竜は君の指示に《《必ず》》従うよ。そして、召喚される恐竜は、ちょっと強化されているんだ!」


 「強化?」


 「そうなんだよ!そもそも草食恐竜や臆病な恐竜を戦わせることは、お互いに酷じゃない?だから、恐竜に強化を施すことで、単純な戦闘力の強化の他に、恐竜自身に明確な意思が宿るんだ!そうすることによって、君が危険に陥った場合や敵を察知した時、少しだけ自分の意思で行動することが出来るんだ!!」


 「なるほど!たとえ草食恐竜だとしても、自分から積極的に攻撃することが出来るのか。」


 「そういうこと。そもそも君に必要なのは、戦う為の道具じゃなくて、一緒に冒険をする仲間でしょ?」


 神様の言葉が胸に響いた。

 そもそも俺が恐竜に会いたい、化石を見つけたいと思ったのは、ゲームの主人公と恐竜の触れ合いが羨ましかったんだ。一緒に戦う仲間みたいな存在が。


 「そうか!!だから!」


 「そうだよ!君の選択肢にした三匹の恐竜は、『恐竜キング』の最初に出てくる三匹だ!」


 通りで悩むわけだ。

 何回も何回もゲームやアニメなどで観た恐竜だったからか。


 「これが僕から送る、御三家ってところかな。」


 「・・ふふ、ポケモンかよ。」


  少し悩んだ後、結論を出した。


 「よし!決めた!俺はトリケラトプスを選ぶ!」


 「本当にその子で良いの?」


 「おう!俺が初めて『恐竜キング』をやった時も、こいつだったんだ!」


 「分かった!!じゃあ、トリケラトプスを選んだ後、スキル名を叫んでね?」


 「スキル名ってこれか?『ダイナソー』ってやつ。」


 「そうそれ!ちゃんと叫ぶんだよ?じゃないと召喚されないから。」


 「マジか⁉この歳になって『ダイナソー』って大声で呼ぶのか!」


 「大丈夫!この世界の人も魔法を使う時、叫んでるから!」


 この世界の人は声が枯れないのかな?

 時間が無いので、急いで『トリケラトプス』を押し、スキルを叫ぶ。


 「「ダイナソーー---!!!」」


 何故か神様も叫んでいたが。


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