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次は君の番  作者: しぃぷ。
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付き合って5年。

お互い結婚を意識してはいるけれど、なんとなくその話に踏み込めないでいた。

そんな中、親友の結婚式に出席した私。



親友のウェディングドレス姿はとても美しくて、この世にはこんなに綺麗で幸せな光景があるのだなと感動し、親友よりも親族よりも先に泣いていた私。

隣にいた友人にはとても驚きながら笑われた。

その姿は親友の視界にも入っていたようで、披露宴の途中に写真を撮らせてもらいに行った時に笑われた。

「あんたそんなんで自分の結婚式、大丈夫?」と言うセリフまで頂いてしまった。


自分の結婚式の予定など、まだない。

プロポーズだって、まだ...なんだから......。

そんなことをぼんやり考えながら、ふと「プロポーズの時は泣かなかったかな。あいつ、よく分からないタイミングで言ってくるから、むしろ“今!?”って笑っちゃって」という親友の話を思い出した。


自分がもしプロポーズをされたら、泣くのだろうか。

ドラマや映画の主人公は泣いてるイメージが強かったけれど、現実はそうではないのかもしれない。



プロポーズの時、泣くどころか笑ってしまったという親友は、本日の主役が座る席で時折、旦那さんを見つめ、キラキラと笑い、幸せそうにしている。

長年親友をやっている私でも見たことがない笑顔、好きな人にだけ向けられる顔、に少し寂しさも感じた。


旦那さんのことを私に話す時“あいつ”と呼ぶ親友は、てっきり旦那さんよりも強いのかと思っていたけど、そんなことはないようだ。旦那さんのことが凄く好きで、そしてしっかり旦那さんに守られているんだなと感じる式だった。



一日の予定が全て終わり、今夜泊まるホテルの部屋でそんなことを振り返る。




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