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エッセイ

作者: 入江 涼子

 こんばんはでいいのでしょうか。


 今回は桜について書いてみたいと思います。桜は鑑賞用がソメイヨシノが有名ですね。また、樹皮が染色の材料になったり咳止めのお薬になったりと案外、お役立ちな樹木なのです。ただ、桜は弱くて脆い面もありまして。

 枝を切ったりするとそこから徐々に枯れてしまいます。かえって梅の方が頑丈ですね。


 昔――平安朝では桜は憧れでありながらも都人の心をかき乱す存在でもありました。在原業平など有名な歌人も「桜は美しいが。ずっと眺めていると憎らしくすらある」と和歌に詠んでいる程です。何がそうさせたのか。現代人である私には計り知れないものを感じさせますね。


 後は。桜といったらサクランボが思い浮かびます。けども、ソメイヨシノのサクランボ=果実は食べられません。あれはあくまで鑑賞用であって食用ではないんですね。じゃあ、スーパーなどで売っているサクランボはどうなのかと言うと。

 アメリカ産の食用のサクランボを栽培して売っているとか。国産の食用のサクランボもあるんでしょうが。


 サクランボは非常にデリケートな作物だとも聞きます。雨が降ったりするだけでもダメになりやすいのです。だから農家さんは一際気を使うとも。


 さて。桜と並んで春の花といったら。洋風ではありますが。チューリップもそうですね。ちなみにチューリップは球根に毒があると聞いた事があります。

 花言葉は「思いやり」ですね。桜は「精神の美」、「優美な女性」だとかで。

 また、種類や色によっても花言葉は違うみたいです。


 チューリップは二輪が並んでいると仲の良い夫婦の象徴を表すとかで。ヨーロッパでだと夫婦円満の花とも思われていまして。これを知った時は「へえ」となりました。

 桜は日本人の心を動かす花ではあります。


 ちなみに桜の語源は「“さ”が花で“くら”は神が宿る」となるそうです。つまりは神が宿る花という意味がありますね。そのせいか結婚式だと桜湯が出される事があります。縁起が良い花だからでしょうか。


 梅についても。梅は紅梅と白梅があります。昔は香りを楽しむのが紅梅で。花が咲いている様を楽しむのは白梅でした。また、源氏物語の中でも「桜は美しいが香りはない。反対に梅は香りがあって美しくもある。あなたはどちらがいいと思いますか?」と光源氏が女君に問いかける場面があります。

 女君は「さあ。どちらも綺麗だから。わからない」と答えました。ちなみにこの女君は正妻になった女三宮ではあるのですが。

 後に女三宮は桜にちなんだ和歌を詠んでいます。


 はかなくてうはの空にぞ消えぬべき風にたゞよふ春のあは雪


 どことなく頼りなげな感じの歌ですね。三宮は後に柏木と不義密通をするのですが。


 いかがだったでしょうか。

 それではお読みいただき、ありがとうございました。



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