部首に囚われた思考【クニガマエ】
クニガマエは漢字の口とか、カタカナのロと、ほぼ変わらないよね。
このエッセイを書こうとしてから、四ヵ月は経ったかもしれない。
正直に言うと、クニガマエに対して、あまり思い入れがないと言うか。
とにかく、どうでもいい存在だから書けなかったんだよな。
クニガマエみたいに、僕の四方を包囲されたら、困惑してしまうよね。
囲まれたら、まるで囚人みたいになるからね。
クニガマエに閉じ込められてしまったら、出られるような隙間も、開くドア的なものもないみたいだし、怖いだろうな。
書くのにあまり気持ちが乗ってこないな。
原因はよく分からないけど、何か乗ってこないな。
クニガマエは回転しても、ずっと同じカタチっていうところは凄い。
4面のどれを下にしても、同じカタチになるなんて、他にはないかもしれない。
頭を使いすぎたから、アンコたっぷりの団子が食べたくなってきたな。
固形物をお腹に入れたい気分だな。
このエッセイを書くまでは、これがクニガマエだ、みたいに意識したことはなかったかな。
例えるなら、大気圏外みたいな感じかな。
クニガマエは図書館で調べたりとか、国語辞典や漢和辞典で調べないと、よく分からないようなレベルだったな。
図書館で調べたあとに、公園のベンチで再考しないと飲み込めないような、そんなレベルだったな。
使用漢字⇒ 四、囚、因、回、団、囲、困、図、固、国、圏、園