4/4
04 役目の終わり
ずっと同じ道を歩いていた
過去を無くすほどの
何も思い出せなくなるほどに
全てを彼方に置き去りにして
一人だけでここまで進んできた
世界に貴方がいなくなっても
世界に君がいなくなっても
たった一人で
ここまで歩き続けて来た
果てにまで届きそうなくらい
そんな途方もない明日を目指して
どうしてそんな決意ができたのだろう
始まりの気持ちすら忘れてしまった
空っぽの器で
いくつもの魂を見送りつづけて
いくつもの思い出を忘れ続けてきた
けれどそれも今日で終わり
私の役目は もうないのだから