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文化祭 2
文化祭も後半に入る。
文彦さんは先々代の生徒会長だったから、周りには人垣が絶えない。
微笑む文彦さんが、仮面をつけているように感じるのは何故?
私は、クラスの出し物【メイド喫茶】に精を出しながら、考えている。
私は、自分の心と向き合わないとならない。
心配そうに見つめている良平。
【俺を信じてくれ】
その目が訴えている。
その熱い眼差しに心が躍るのは何故だろう?
良平といると、安心するし
嬉しいし
楽しい
それでいて、良平の靴箱にラブレターがあると、心がもやもやする。
告白されたって聞くと、嫌な気分になる。
一緒にいると、すごく…心地いい…
そうか…
私…
良平が好きなんだ…
だから…
文彦さんじゃなくて良平を信じたいって願っているんだ。
じゃあ、もう答えは決まっているよね?
私は…
良平を…
孝子を…
陽菜を…
信じる…




