二人の目的
『もしもし、文彦さん』
『お母様、なんですか?今は…』
『瑛梨香さんに、良平の事が知れてしまったの』
『は?』
『良平が熱を出して、瑛梨香さんがお見舞いに来て』
『なんで屋敷にいれるんですか!?』
『私はいなかったのよ!!でも、諏訪が…』
『諏訪が家に入れたというのですか?』
『そうよ、良平の部屋にも…』
『なんで!?』
『起こってしまった事は仕方ないわ。それより、良平と瑛梨香さんの距離が近すぎるのよ』
『はぁ?』
『この前も、襲われそうになった所を助けたのよ。それで…』
『良平が助けたとでも…?』
『そうよ』
『そんなのいくらでも脚色できます』
『とにかく、一度日本に戻ってきてちょうだい。このままいけば、私達の計画が…』
『分かっていますよ』
『澤部家の土地は、いずれ瑛梨香さんが受け継ぐわ。その土地を売れば巨額の富が得られる。その為にも…』
『もちろんです…ところで…』
『分かっているわ。向こうには示談に応じるように今弁護士が働きかけているわ。所詮は下層の人間、札束ちらつかせれば…』
『お願いしますよ…この僕の履歴に一つでも汚点をつければ…』
『もちろんだわ。あなたの守る為なら…』
『もうすぐ文化祭ですよね?』
『そうね』
『じゃあ、それに合わせて帰ってきます。くれぐれも』
『瑛梨香さんに悟られないようにするわ』
キリよくするために短めの投稿になるので、早めのアップです。
この親子の本性が、瑛梨香に見えてきました。
瑛梨香は、どう判断するのでしょうか?




