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新しい友達?出来ました

顔を上げると、彼女は泣いている。

「私の事、気持ち悪いと思うでしょ?レズだなんて、気持ち悪いでしょ」

ポロポロと涙を流している彼女。

「違うよ!藤宮さん、気持ち悪くないよ」

「同情は止めて!」

「私を好きでいてくれる気持ちは、気持ち嬉しいよ。」

「だから、同情は…」

「同情じゃないよ。だって、人の愛情ってそれぞれ形があるって思う。私は、レズだろうがゲイだろうが、それが互いを想い合う気持ちなら、美しいと思う」

「じゃあ…」

「でも、私は、藤宮さん気持ちに応えられない。私は、文彦さんを…文彦さんと婚約しているし、尊敬しているから」

そして、もう一度頭を下げて

「だから、ごめんなさい!」

というと

「…あんな男のどこがいいのか…あの人は…」

「え?」

顔を上げた私。

藤宮さんは、私をジッと見て

「…何も知らない方が幸せなのかもしれない」

か細い小さな声で呟いた。

そして、ふと微笑んで

「じゃあ…」

そう言ってから立ち去ろうとした彼女の腕を掴み

「藤宮さん!図々しいお願いかもしれないけど…、これからも仲良くして」

そう言って私に、彼女は目を見開いて驚いている。

「何言ってるの?」

心底、驚いている彼女に

「だって、藤宮さん、いい子だもん。だから、仲良くしたいの」

「よく、そんな事言えるよね?」

心底、呆れたように言う彼女に

「やっぱりダメ?」

藤宮さんは、少し考えてから

「…いいよ」

そう言ってから手を振り払う。

「…内緒にしててね。私が…レズだって」

そう言ってから、早足で駆け出して去って行く。

取り残された私は、少し途方に暮れてから教室へと戻る。

教室には藤宮さんはいなかった。

涙で目が腫れていたから、どこかで冷やしているのだろう。

「何かあった?」

心配そうにいう孝子に

「何でも無い」

そう答える。

「何の話だったの?」

陽菜の問いに

「うん、私と仲良くなりたいって話だった」

…嘘だけど。仲良くなりたいって言ったの私だったけど。

「でも、藤宮さんは?」

そう言って、周囲を見渡す二人に

「何か用事みたい。先に私だけ戻ってきた、文化祭の用意しないと」

そう言って、腕まくりをする。

二人は、顔を見合わせてから

「…何かあったら言いなよ」

それ以上は、詮索しなかった。


ありがとう…


そんな二人は…


私の大事な、親友だよ…

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