表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
彼女は貧乏人《おれ》のお嬢様で幼馴染で恋人です。  作者: 葵ソラ
一年生●三人の彼女と夏休み
65/71

貧乏人と必要経費。そして、条件の再確認。

「悩んだ末、買ってしまった‥‥‥」

夏休みが始まって二週目。

家にクーラーがつきました。


「春兄ありがとう!」

「‥‥‥ありがと、お兄」

「また、頑張れば良いだけだからな。使いすぎるなよ?」

「わかってる!春兄も行ってらっしゃい」



「春斗の家にクーラーついたんだ」

「つけました、頑張りました」

とは言っても、一番安いやつなんだけど。

「わりと悩んでた気はするのに、案外すぐ決めたね」

「妹たちが暑そうだったから、見ていられなかった」

加えて俺だけ他の人の家で涼んでるのに罪悪感を感じたからです。


「‥‥‥春斗って結構シスコンだよね」

「結構聞き捨てならないんだけど」

「実際春斗が自分の家のクーラーにお世話になる確率結構低いよね。さっき言ってたけど、妹たちの為に買ってるじゃん。春斗ってそう言うところあるよね」


「無いです」と断言できないのが辛い。

確かに妹の為に、とかを使いやすい言い訳に使っている。

改めてシスコンって言われると胸に刺さる。


「でも、春斗は私が好きなんだもんね、ねー」

「顔、近い、近いから離れて」

「昔だったらこのくらい普通だったような気がするけどな~」

「昔と今はだいぶちがうんです」

理性が保ててる間に離れてください。お願いします。

「あはは、春斗顔真っ赤」

「誰のせいだよ」


でも、

「私のことを襲っちゃ駄目だよ?だって、まだ、二人を振ってないし。あ、キスなら大歓迎」

ボーダーがわからん。

耐えられなかったら、キスだけでもさせてもらおう。

「後はギブアップでも、良いよ?もう三人と付き合い始めちゃえば、色々なことして良いよ」


ぶっちゃけ、しそうになった。

でも、留まった。

「まだ、しない」

「そうでなくっちゃ」

瑞季も結果はわかっていたのか、お気楽な様子だ。

「あ、キスする?」

「‥‥‥する」

このくらい折れてもバチは当たらないと思うんです?



「キスして」

「しないです、楓とは」

翌日。

やっぱり瑞季ネットワークは早かった。

そして瑞季がいるのは藍の家。

藍にも伝わってるだろう。


「画像つきで来た。ムラムラする」

いつのまに撮ったんだ。

カメラとか無限にありそうだから探すだけ無駄。と言うか、めっちゃ出てきて、同速くらいで補充されるんだろうな。

「じゃあ、首すじ。そのくらいは許して」

返信をする前に楓が飛び込んできた。

くすぐったい。


「満足」

「長い」

二十秒ほどされてました。

まだ、唾液の感触が残ってる。


「やっぱり口にしたい」

「だから、それはダメだって」

「ケチ、今は私も、彼女」

「それでも、駄目です。楓は振る相手なんだから」

「振るのを失敗するのを期待してる」

実際、振り方を指定されてる訳ではない。

こっちが、振ったと思えば降ったことになるのだろうが、振る要素が少なすぎる。

『瑞季が好きだから』は使えない。

二人と付き合っていたとしても、瑞季とは結婚できるからだ。


とりあえず今は振れそうもない。


そのまた翌日。

「さあ、私とキスをしましょう!」

知ってた。

勿論、口にはさせない。

藍は「耳がいい」と言って耳を舐め回してきた。

昨日よりくすぐったい。


「今日のところはこれくらいで良いですわ」

「十分舐め回しただろ‥‥‥」

「声を我慢してたのも、面白かったですわ」

ばれてたのか。


‥‥‥くそ、また瑞季に戻る。

これが毎日のように繰り返されたら、体がもたない。

片方だけでも、振る要素を探さないと。



「帰りましたわね」

「本当なら三人で集まった方がいいんだろうけど、もう遅いからね、仕方ないか」


三人で作ったトーク

『春斗(君、様)と付き合い隊』



『今日の収穫ですわ』

『あれ?打つの早くなった?』

『声でやってますわ』

『チートツール』

『作戦勝ちですわ って、話がそれてますわ!』

『なんか収穫があったんだっけ。って、私は知ってるんだけど』

『私も泊まりに行く』

『わかりましたわ、用意させときますわ 今は篠宮に頼めないので、後で』

『やっぱり篠宮さんと言うチートツール』

『あ、私も隣にいまーす』

『ズルい』

と、トークが続いていく。

そしてやっと、春斗の話題が出た。


『春斗様は耳が弱いですわ』

『首すじも』

『でも、力が強くなってたよね、押し返された』

『同感』

『私と楓ちゃんはまず口にさせてもらいたいですわ‥‥‥』

『頑張る』

『私が一番影響力強いから、なんとか考えてみるよ』


二人からありがとう的なスタンプが。

もっとも藍ちゃんからは真横からハグと共に飛んできて、スタンプ事態は篠宮さんが押してた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ